◆小学生くらいだと音楽の教科書くらいでしか馴染みがないオーボエですが、オーケストラでは花形として大活躍する楽器です。
見かけはクラリネットと傍目にはそっくり(?)なのですが、音を出すときに振動させる植物の葦でできたリードがオーボエは2枚ありますが、クラリネットは1枚という大きな違いがあります。
歴史的には18世紀になって発明されたクラリネットに比べてはるかに長く、オーボエの先祖と言われるショームという楽器は中世から、さらにその元のダブルリードの葦笛は古代エジプトの壁画にも記されているほどです。
◆17世紀頃にショームをフランスの楽器制作者が改良して、今のオーボエの始まりとなったといわれていて、フランス語で「Haut(高い/大きい)bois(木材)」から「Hautbois(オーブワと発音します)」という名前になり、それが他の国に伝わりオーボエという名前になっていきました。またオーボエはオーケストラにおいては、弦楽団に最初に加わった管楽器でもあります。
その後フランスのコンセルバトワール式と、ドイツ式と大きく2通りが並行して発展しましたが、19世紀になって作曲家のリヒャルト・シュトラウスがコンセルバトワール式を絶賛したのをきっかけとしてほとんどがコンセルバトワール式のオーボエが用いられるようになり、現在はウインナオーボエと呼ばれるドイツ式はウィーンフィルを始め、一部で使われるのみとなりました。
ちなみにウインナオーボエはヨーロッパで作れる職人がいなくなり絶滅(!)の危機に瀕しましたが、それを救ったのが日本のYAMAHA社で、現在のウインナオーボエはほぼ100%YAMAHA製が使われています。
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他の木管楽器もリードを自分で削って調整するのですが、特にオーボエは0.0何mmというわずかのバランスで音色や響きが大きく変わるらしく、リハや本番前ぎりぎりまでリードを削って調整し続けるので、他の人から見ると年中リードを削っているような印象になるわけすね、
◆またオーボエにはコンサートの本番直前のステージ上で「チューニング」という重要な役割があります。チューニングは一番最初にオーボエの1st奏者がA(ラ)の音を出し、それにコンサートマスターが合わせて、その後全団員が音を合わせます。シーンとしているところから、聴衆全員が耳を傾けているところで最初に一人でAの音を出すのはなかなか緊張するようです。
◆高くでよく通る音なので、曲中ではメロディを担当することも多く、また音色もダブルリード(リードが2枚ある楽器)特有の、どことなく哀愁的な音色から、チャイコフスキーの「白鳥の湖」の有名なメロディや、ベートーベンの交響曲3番「英雄」の2楽章の葬送行進曲のソロなど、有名なオーボエのソロといえば物悲しい短調の曲が多いのは他の楽器にはない特徴です。
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◆「オーボエを聴けばオケのレベルが分かる」と言われることも多く、管楽器の中心としてオーケストラを引っ張る立場である一方で、とても難しい楽器ということでメンタルの強さも要求されますが、美しいソロもかなり多く、一度オーボエを体験すると魅力にはまってしまうようです。難しくじゃじゃ馬のような楽器であるからこそ、リードのメンテをし続けて楽器と奏者のコミュニケーション(!)が一番取られているのかもしれませんね。
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