2020年5月20日水曜日

【テディベアハント in WEB-SJPO(12):クラリネット編】

◆第12弾は、クラリネット奏者の登場です。
 [※テディベアハント(TeddyBearHunt)とは・・・



◆小学生も知っている木管楽器といえば、クラリネットはフルートとならんでポピュラーな楽器ですが、実はオーケストラで通常使われている木管楽器「フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット」の中では、一番後に発明された楽器です。

◆成り立ちは、18世紀前半に一枚リードとマウスピースをリコーダーのような穴の開いた楽器に取り付けた"シャリュモー"という楽器に、ドイツの楽器製作者が操作キーを取り付けて発明され、「クラリーノ」という昔の高音トランペットの音色と似ていたために「クラリネット」と名付けられました。

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◆18世紀中頃に、モーツァルトがクラリネットに魅せられ、オーケストラに取り入れるだけでなく協奏曲や室内楽曲の名曲を作曲したことで世界中に広まり、オーケストラになくてはならない楽器となりました。

◆19世紀になり「エーラー式」(ドイツ式)と、日本で広く使われるようになっている「ベーム式」(フランス式)の2通りの機構がそれぞれ発達してきましたが、最近は両方の機構の良いところを取り入れたタイプが作られています。

◆特徴としては、機能性に優れて音域も広く、他の楽器に比べてダイナミックスの表現がしやすいこと、また音色の表現の多彩さから、ソロや室内楽のクラシックはもちろんのこと、吹奏楽やジャズ、ポピュラー曲などでも幅広く活躍しています。

◆派生楽器として、高音域のEs管クラリネット(エスクラ)、低音域のバスクラリネット(バスクラ)などもあり、「クラリネットクワイア」と呼ばれるクラリネット属のアンサンブルもかなり普及してきています。

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◆クラリネットの楽器人口としては、数が要求される吹奏楽の方が多いのですが、吹奏楽ではクラリネットの数を重ねて弦楽器的な役割で使われることも多いのに比べるとオーケストラでは、一人一パートの独立した使われ方となるため、より一人一人の音色や技術がダイレクトに反映されますので、それだけに難しく責任もあり、やりがいもある楽器です。

◆吹奏楽では♭系の調整が多く、ほとんどB管のクラリネットが用いられますが、オーケストラでは弦楽器が得意な#系の曲も多く、A管のクラリネットが用いられることも多いので、B管とA管の二種類が必要になります。したがってB管だけしかもっていない場合はA管用の譜面はすべて半音下げて吹かなければなりません。

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◆オーケストラにおいては、ある時は高音楽器のメロディのオブリガートを務め、ある時はハーモニーを支え、そしてここぞというところで極上の音色のソロを奏でる、まさしく七変化のオールマイティのクラリネットをSJPOでぜひ一緒に奏でてみませんか?


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