[※テディベアハント(TeddyBearHunt)とは・・・]
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◆打楽器には数えきれない種類がありますが、子供たちに「知っている打楽器は何?」と訊いたらおそらくまずは「大太鼓と小太鼓」あたりが筆頭に挙げられるのではないでしょうか。
打楽器は大きく分けて”体鳴楽器”というシンバルやマリンバなど楽器の素材自身が音を出すものと、”膜鳴楽器”という革やビニル樹脂などを張ったものを叩くいわゆる太鼓の仲間に分けられます。
※ホイッスルなど”気鳴楽器"と呼ばれる本来管楽器に分類されるべきもので打楽器奏者が担当するものはここでは除きます。
◆バスドラムはティンパニと並び膜鳴楽器を代表する打楽器ですが、オーケストラや吹奏楽などで用いられるものと、ジャズやロックなどのドラムセットに用いられるやや小型のものがあり、それらを区別するためにオケで使われるものは"コンサートバスドラム”と呼ばれることもあります。
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◆打楽器は、演奏のために発明された他の楽器と違い、紀元前2500年頃から存在していて、日本にも縄文時代に大陸から伝わったとも言われています。
そんなバスドラムがオーケストラに登場するのはずっと後で、古典派の時代にシンバルとともにトルコの軍隊を音楽で表すのに使われ始めたのがきっかけと言われています。それがロマン派の時代になり、楽器編成が大きくなるにしたがってバスドラムも広く使われるようになりました。
◆太鼓の叩く膜の部分をヘッドといいますが、昔はヘッドは皮が使われていましたが手入れが大変で高価なこともあり、現在は安価なプラスチック製が広く普及しています。
そして叩く方のバチのことを”マレット”と言い、材質や固さや大きさで音色を変えることができます。もちろんヘッドの材質や張り方でも変えられるのですが、曲ごとに、さらには曲中の箇所で張り替えるわけにもいかないので、必然的に音色などはマレットを変えることで対応することになるので、バスドラム奏者はいくつものマレットを使い分けることになり、このあたりも経験や工夫が必要になり、とても奥が深い楽器でもあります。
また昔は地面に対して垂直に固定して使われていましたが、現代においては叩きやすくまた音が飛びやすいように少し傾けられるようなスタンドを用いるのが一般的です。
◆ちなみにドラム奏者のことを”ドラマー”と呼びますが、バスドラム奏者はバスドラマーとはあまり言わないようです。
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◆またオーケストラでの名称は、たいていの楽器は国が代わっても、スペルや発音などの差はあれど似たような名称が用いられていることが多いのですが、バスドラムは下記のように国により実に多彩な呼び方が用いられます。
・英語:BassDrum(バスドラム)/
・イタリア語:Gran cassa(グラン カッサ)/
・ドイツ語:grosse Trommel(グローセ トロンメル)/
・フランス語:Grosse caisse(グロス ケス)
その理由の一つに、音楽を奏でるためにある地域で発明されて拡がっていった他の楽器と違い、打楽器がはるか昔から、世界中のあちこちで原始的なコミュニケーションツールとして、自然発生的に生まれていることが多いからと言われています。日本語においても古代からあったことから、「大太鼓」という漢字で表せる名称がありますよね。
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◆シンプルな構造で群を抜いて古い歴史を持つバスドラムですが、オーケストラではティンパニと違い音程を持たない楽器なので、使用される個所や役割も限定されますが、チャイコフスキー作曲の「1812年」という曲ではクライマックスで大砲の音を担当するなど、様々な曲でここぞというところで大活躍をする楽器でもあります。
オーケストラでは、他の打楽器同様簡単そうなイメージと裏腹に非常に奥深い楽器ですので、演奏会を観に行ったときなどぜひ意識して聞いてみてください。
また自分でもやってみたい小中高校生の方はぜひSJPOで一緒に演奏しましょう。
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