2015年7月26日日曜日

2015夏のワークショップ「オーケストラ体験講座」第二日目

■7月26日(日)に五反田文化センターで、品川区主催区民プロデュース型講座「少年少女のためのオーケストラ体験講座」の第二日目が開催されました。

■スケジュール
 13:30-13:35 諸連絡
 13:35-13:45 講座:作曲家を知ろう(1):ビゼー編
 13:45-14:10 合奏(ビゼー)
 14:20-15:00 分奏(ブラームス)
 15:00-15:10 休憩
 15:10-15:20 講座:作曲家を知ろう(2):ブラームス編
 15:20-15:55 合奏(ブラームス)
 15:55-16:00 諸連絡

■この日の長田先生の講座は「作曲家を知ろう」ということで、今回の二曲の課題曲の作曲者であるブラームスとビゼーについて、生い立ちに始まる人生、作曲された環境や時代背景などについて学びました。

オーケストラでの演奏において、単に譜面を音にするだけでなく、作曲の背景や作曲者の意図などを知ることで、演奏方法や気持ちの持ち方もずいぶん変わってきます。今回の講座では、演奏以外のこうした作曲家の考察や、演奏家としての心構えなども、親子で学んでいかれるのが特徴です。

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■さて、今日の報告記は内容そのものではなく、子供たちの様子などを紹介していきたいと思います。

初日は始まる前に一日のスケジュールや内容をスタッフがホワイトボードに書いていたのですが、この日から子供たちが「自分たちで手伝いたい!」とのことで手伝ってもらうことにしました。


■メンバーも昨日のワークショップが楽しくて練習したくなったのか、ほとんどのメンバーが集合時間よりかなり早くきて、練習している姿が印象的でした。

面白いのは、誰かが個人練習をしていると周りでそれに合わせて演奏し始めるメンバーがいて、だんだんミニ合奏の様相を呈してくる光景が弦管問わずあちこちでみられたことでした。
金管メンバーたち】 


【1stバイオリン】 


 【2ndバイオリン】

 【フルートは篠原先生も一緒に】


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■今回は講座が毎日あるので、SJPOでは講座のメモ用にワークシートも用意しておきました。先生の話した内容、自分で気づいたことなど思いおもいに書き込めるようになっていて、皆それぞれびっしり書き込んでいました。


■皆で教えあいながら書いている光景も微笑ましいものでした。

■メンバーの中にはこのワークシートにきちんと書き込んで、写真なども添えて、夏休みの自由研究に使うことにした人もいたようです。

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■今回のワークショップの特徴として、分奏などをご指導いただくトレーナーの他に、子供ではいないパートを補ったり、子供たちへの細かいフォローやサポートをするために、大人に演奏サポーターを毎回十数人お願いしていました。

■参加している子どもたちは、小2から高校生までと年代も技術的にも幅広いため、全員同じサポートでは難しいので、サポーターの中でも役割分担をしながら、効果的にワークショップを進める工夫をすることで、全員がそれぞれのレベルに応じて楽しく体験できる体制を作っていました。

■スタッフの情報共有として、毎日ワークショップ終了後に15分程度のミーティングを行い、サポート体制や内容などの申し送り事項などもきめ細かく確認して、共有していました。

また気付いた点などにすぐに対応するため、休憩時間などもスタッフ、トレーナー、サポーターと頻繁にコミュニケーションをとって迅速にきめ細かく運営できた大きな成功要因となりました。

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■参加している子供たちの楽しそうな様子が、スタッフや指導陣にとって、何よりのやりがいにつながります。初めて会ったメンバーたちもあっという間に仲良くなるのはいつも時代のジュニアオケの共通ですが、打ち解けてLINEなどの連絡先を交換する光景が見られるところに時代を感じました。

■参加者の中には参加したらあまりにも楽しく、旅行や夏期講習で欠席予定だった回も旅行をキャンセルしたり、親に塾の夏期講習の倍以上勉強するからと夏期講習を休んで、ワークショップ出席に変更したりと、本当に楽しい様子がうかがえました。

そういった子どもたちや保護者の気持ちや期待に応えられるように、後半の三日間も、スタッフ/指導陣一同しっかり運営していきたいと思います。



2015年7月25日土曜日

2015夏のワークショップ「オーケストラ体験講座」第一日目

■7月25日(土)に品川区五反田文化センターにて「第三回少年少女のためのオーケストラ入門講座「ジュニアオーケストラを体験しよう」の第一日目を迎えました。

一昨年から始まったこのワークショップ型講座ですが、今年は品川区主催でSJPOが運営する区民プロデュース型講座として、全五回と規模を拡大して開催されました。

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■13時受付開始ですが、スタッフは11時に集まって、受付などの準備と最後のチェックを行っていました。

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 ●第一日目:スケジュール
  13:30-13:40 開講式
   ・団長挨拶
   ・音楽監督挨拶
   ・指導陣紹介
 
  13:40-13:55 講座
   ・オーケストラとは(1)  ~オーケストラの概要など~

  14:00-14:55 分奏(ビゼー)

  14:55-15:10 休憩
 
  15:10-15:55 合奏+講座(ビゼー)
   ・オーケストラとは(2)  ~団員の心得など~

  15:55-16:00 諸連絡

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■いよいよオーケストラ体験講座の初日が開幕しました。最初に開講式が行われ、事務局長の中谷さん、副団長の松元さんから、主催者挨拶や5日間のスケジュールや内容説明が話されました。



■続いてSJPOの音楽監督であり、今回5日間の指揮者と講座の講師を勤められる長田雅人先生からの挨拶がありました。

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■開講式が終わると早速初日のプログラムが始まりました。今回は全日程とも親子対象の講座とワークショップ(演奏)の二本立てでスケジュールが組まれているのが特徴です。

初日の講座は「オーケストラとは?」ということで、長田先生より二部に分けて「オーケストラ」の内容の説明や、オーケストラ奏者としての心構えやマナーなどを、分かりやすい言葉で教えていただきました。

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■講座の後は、休憩をはさんで管打楽器と弦楽器に分かれての分奏でした。
今回の課題曲は
 ・ブラームス:ハンガリー舞曲第一番
 ・ビゼー:「アルルの女」より「ファランドール」
の2曲で、この日はブラームスのハンガリー舞曲第一番の練習でした。

管打楽器は、SJPOのトレーナーでクラリネット奏者の山田知佳子先生のご指導での管打分奏でした。音の重ね方、全員で合わせるために、リズムやハーモニーをどのように合わせていくかなどを細かくご指導いただきました。


またリズムを合わせるために、楽器で演奏するのではなく、手をたたいで全員で合わせるなども効果的に組み合わせた練習で全員でリズムを共有することを体感しました。

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■一方別会場では、SJPOバイオリントレーナーの橋本侑里映先生による弦分奏が行われました。単に弾くだけでなく、ハンガリー舞曲独特の情熱的な雰囲気を表すために、エスプレッシーボの弾き方など曲の雰囲気作りも細かくご指導いただきました。


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■分奏後は、お待ちかねの長田先生の指揮での合奏です。これが初めてのオーケストラ体験の参加者もいて、ドキドキワクワクの合奏となりました。

■いざオーケストラの中で、響きに包まれて演奏することは本当に楽しいもので、参加者たちも嬉しかったようです。また子供たち以上に保護者の方々も感動的だったようです。

■あっという間に3時間が過ぎて、初日のプログラムが終わりました。
二日目からも楽しみです。






2015年7月12日日曜日

2期第08回練習 [夏休み前最後の合奏]

■7月12日(日)に品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラSJPOの第8回練習が立会小学校音楽室で行われました。この日の練習が夏のワークショップ前最後の練習で、しかも長田先生の合奏ということで皆も気合十分でした。

■通常は、分奏の後に合奏というスタイルが多いのですが、この日は長田先生のご都合でまず全体合奏をやってから、セクションに分かれての分奏やパート練習という形になりました。

子どもたちは開始時刻の15分も前から来て、一生懸命さらっていたり、また友達同士演奏の仕方を確認しあったりと微笑ましい光景です。


■いつもの練習と違い、練習の最初から合奏ということで、皆最初から気合い全開のリハーサルとなりました。


分奏でも何度も取り上げて重点的に練習している冒頭の部分の音の形ですが、なかなか子どもたちには手ごわく、長田先生も黒板に書いたり、歌ってくださったり、手を変え品を変え、徹底的に子どもたちにリズムの意識を植え付けていきました。

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■いつもと逆で、Tuttoを終えて休憩後は弦楽器と管打楽器に分かれての分奏でした。
管打楽器はフルートトレーナーの篠原先生によるファランドールの分奏でした。内容は合奏で長田先生に教えていただいたことを、もう少し細かく作り上げていきました。




■特に金管楽器はファランドールの最後はfffやffffの表記があるなどかなりきつく、スタミナ配分や大きな音の中で付点のリズムをきちんと吹くことに苦労していましたが方向性が見えてきたことで、夏のワークショップにはテーマをもって臨めそうです。


■いよいよ次回は夏休みに開催される「夏のワークショップ」となります。団員以外からも参加者があるので、また楽しみです。


2015年7月5日日曜日

2期第07回練習 [音名と調性について]

■7月5日に品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラSJPOのH27年度第7回練習が立会小学校音楽室にて行われました。

この日は、クラリネットの山田先生、バイオリンの橋本先生、ビオラの小神野先生をお招きしての分奏と、オーケストラ講座、そして最後にミニ合奏でした。

■前半は、管打楽器と弦楽器に分かれてのファランドールの分奏です。前回はパートごとの練習で音取をみっちりやったので、今回はセクション練習に時間を割いて、同じセクションの他のパートとの合奏を意識した練習となりました。

管打楽器は山田先生の分奏。中間部から主役となるスネアドラムのK君に前に出てもらって演奏する。いくつかの戦慄パターンやリズムパターンに分けてどう絡んでいるかを、また要所要所の和音や音の形を確認しながらの練習でした。

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■弦楽器は、図書館に移動して橋本先生と小神野先生の分奏。管楽器と違って音符の数も多い上、上級生と下級生の弾ける度合いも違うので分奏も大変でしたが、適宜サポーターの方々がフォローしてくださったおかげで密度の濃い練習ができました。

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■休憩をはさんで後半は中谷さんによるオーケストラ講座と合奏です。
この日のオーケストラ講座は、ドイツ語/イタリア語/日本語それぞれの音名と、調性についてでした。この日はバイオリンサポーターの山内さんが、音名早見表を作ってくださり、それを用いての講座でした。

この日の講座でも、黒板は大活躍。音名が一通り終わると、調性をドイツ語、日本語、英語それぞれで表す方法を学びました。最初はとまどっていた子供たちですが、覚えが早くすぐにコツをつかんでしまう子たちが多かったです。

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■そして、最後は中谷さんの下振りによる合奏です。分奏でやった音の形の確認などをしたのちに、ゆっくりですがファランドールを通してみました。


細かいところはまだまだ厳しいですが、ゆっくりながら最後まで通すことができました。


次回はいよいよ、ワークショップ前最後の練習で、長田先生の合奏となります。ブラームスのハンガリー舞曲は、次回は暗譜で演奏することになるかもしれません。

後から入団してきた低学年の子たちも団に馴染んできて、雰囲気にも溶け込んできました。ワークショップに向けてさらに楽しくなりそうです。