2020年4月28日火曜日

【テディベアハント in WEB-SJPO(6):シンバル編】

◆第6弾はシンバル奏者のテディベアです。

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◆シンバルは、小さい頃から馴染みもあり、電池仕掛けのぬいぐるみなどからも”猿でも叩ける”簡単な楽器のようなイメージを持たれがちですが、実はとても難しく、そして奥が深い楽器なのです。

オーケストラの曲においては出番はけして多くなく、下手すると長い曲なのに音符が数個しかないなんてこともありますが、プロ奏者においてはレベルによる差はあれど、何千個もの音符を演奏するヴァイオリン奏者も、数発しかないシンバル奏者もギャラ(出演料)は同じなのです。言い換えれば、それだけ重要で難しい楽器とも言えます。

◆シンバルは、ドラムなどでは多くの種類のシンバルが使われていますが、オーケストラにおいては、通常イメージされる大きく分けて両手で合わせて叩く"クラッシュシンバル”と、吊るしたりスタンドなどに緩く固定してスティック等で叩く”サスペンデッドシンバル”の2種類が多く使われます。

一口にどれも同じように見えるものでも、大きさや厚さ、さらには材質によって、音量や音程、音色や響きかたなど千差万別です。

また同じシンバルでも叩き方やすり合わせ方によって音量はもちろんのこと、鳴り方や音色も変わるため、出したいイメージの音を鳴らせるようになるにはかなりの練習が必要です。特にジュニアオーケストラの場合、楽器が重いので身体の小さい子供にはきちんと支え続けるだけでも苦労することもあり、親しみやすいイメージと裏腹に余計に難易度の高い楽器なのです。
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◆オーケストラで使われる楽器は、ほとんどがイタリアやドイツなどヨーロッパで発明されて進化してきたのですが、シンバルは意外な(?)ことに、現在のトルコで製法が確立されて発展してきました。したがってシンバルメーカーの主要7社のうち、
・Zildjian(ジルジャン)
・SABIAN(セイビアン:カナダのメーカーですが、もとはジルジャンから分かれてます)
・ISTANBUL(イスタンブール)
・Turkish(ターキッシュ)

の4社はトルコの、それもジルジャン一族の工場から分かれて発展してきてかなりのシェアを占めています。ちなみに主要7社には、日本のメーカーの小出シンバル社も含まれています。

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◆馴染み深い楽器でありながら奥深く難しくもあり、地味に思われがちでありながらオーケストラでずっと盛り上げてきた曲を満を持して放たれるまさしく乾坤一擲(読み方と意味を調べてみましょう)の一発でオーケストラを支配するシンバルに、今後はぜひ注目してみると、オーケストラの楽しみがさらに広がるかと思います。

オーケストラの打楽器奏者は、シンバルをティンパニを含めて色々な打楽器を演奏する大変さと楽しさがあります。SJPOでは打楽器奏者募集中です。未経験者も個人レッスンを受けながら入団することも可能です。

オーケストラで打楽器を叩いてみたいやる気のある小中高校生の方は、まずはSJPOの門をたたいてくれるのを待っています。


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