2019年11月10日日曜日

SJPOメンバーによる第1回室内楽演奏会

◆11月10日(日)に五反田文化センターにて、SJPOメンバーによる「第1回室内楽演奏会」が開催されました。

SJPOでは音楽監督の長田先生の「オーケストラの基本はアンサンブルから」というポリシーのもと、昨季までは定期演奏会に室内楽コーナーを設けて取り組んできましたが、団員も増えてきたのに伴い、今期は室内楽演奏会として、独立して行うことになりました。

◆今回はどのセクションも難曲に取り組み、通常練習日の分奏コマでの練習だけでは当然足りずに、別途セクションごとの練習日を何日かずつ別途設けて、トレーナーの先生方の指導の下、練習に取り組んできました。

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【SJPOメンバーによる第1回室内楽演奏会】
 ○日 時:2019年11月10日(日) 9時45分開演
 ○場 所:五反田文化センター 第2スタジオ
 ○出 演:品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)
 ○演 目:[金打] R.ロジャース:サウンド・オブ・ミュージックメドレー
      [弦楽] A.ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より
        「4本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲」第10番ロ短調RV565
      [木管] P.マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」
      [弦楽] いずみたく:「見上げてこらん、夜の星を」
      [講師] A.ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より第4楽章

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◆会場は、夏のジュニアオーケストラ体験講座でも使用している五反田文化センターの第2スタジオでした。聴衆は保護者の方々で30名くらいかと思いきや、予想をはるかに上回りスタジオがびっしり埋まるほどの満席でした。最初に中谷団長と音楽監督の長田先生のご挨拶があり、いよいよ開演です。

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◆最初は金打アンサンブルでのサウンドオブミュージックメドレーでした。実はこの日は数名の団員が英検の二次試験と重なってしまったのですが、それでも自分たちの演奏を終えてから試験に向かう人、また逆に朝一番の試験を終えてから駆けつけて出番の曲を後ろにして出演するなど団員たちのやる気はすさまじく、運営スタッフも最大限個別に配慮してプログラムを組んでの演奏会となりました。

そうしたことで、実は金打アンサンブルだけは、1stトランペットが、11時半からの試験で、1stホルンが逆に9時からの試験で到着が11時近くとのことで、それぞれ指導陣の代奏を入れて演奏会の最初と最後に2回演奏することになりました。

金打アンサンブルはトランペット4本、ホルン・トロンボーンがそれぞれ2本、打楽器2人の10人編成での演奏でしたが、このうちトランペットとホルンとトロンボーンには各1名ずつ今年の夏休みの体験講座で楽器を初めたメンバーもいる中、上級生がリードをしていく中、一生懸命に演奏についていき、緊張感の中、見事に出し切る演奏でした。

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◆続いては、弦楽器の中上級コースのメンバーによる、ヴィヴァルディのヨツコンこと、「調和の霊感」より「4本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲第10番」の演奏となりました。3楽章全曲を演奏したので、今回の演奏会では一番長いプログラムとなりました。

4人のソリストは、全体の練習の他、ソリストだけの集中練習で相当鍛えらえれていたようでしたが、ソロの見せ場、そしてソリスト同士のからみのアンサンブルも見事でした。

またオーケストラパートも選抜メンバーだけあり、これだけの人数なのに指揮者もいない演奏にもかかわらず、素晴らしいハーモニーをソリストたちと織りなしていて、時間があっという間に感じられる渾身の演奏でした。
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◆続いては木管セクションの演奏で、マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」を6重奏で演奏しました。

本番一週間前にでクラリネットのメンバーが一人急遽出られなくなったのですが、皆でカバーしあっての、まさしく息ぴったりの演奏となりました。それぞれが合図を出し合いながら音でコミュニケーションをしているのが伝わってくる演奏でした。
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◆弦楽器全員による弦楽合奏は、いずみたく氏作曲の「見上げてごらん、夜の星を」を弦楽合奏版で演奏しました。 小学校2年生から高校2年生までの幅広い年齢層での30人近いアンサンブルとなりましたが、大勢で一つの音楽を集中して奏でる響きの奥深さと一体感を同時に感じられる演奏となりました。

特に小さい子たちは、アンサンブルの経験もなく初めての子が多かったのですが、練習を重ねるにつれて、上級生たちに気持ちは負けずに真剣そのもので演奏している姿が印象的でした。
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◆最後に、英検試験を終えてぎりぎりで駆けつけたホルンのメンバーが間に合い、金打アンサンブルはアンコール(?)としてもう一度演奏をしました。残念ながらトランペットのトップのメンバーは入れ違いで英検に向かったので、2度目はトランペットに香田先生が代奏で入っていただいての演奏となりました。

ホルンの1stのK君は、到着してウォームアップもあまり取れずにすぐの出番でありながらきちんと吹き切り、また他のメンバーも最初は開演トップバッターで緊張していたところも、2度目で少し余裕が出て、より原曲の楽しい雰囲気が醸し出された演奏となりました。
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◆団員たちのプログラムがすべて終わった後は、弦楽器のトレーナー先生方による弦楽四重奏の演奏が特別に披露されました。

曲目は、ちょうどSJPOが今交響曲に取り組んでいるからとのことで、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より第4楽章を演奏していただきました。

本番の演奏は、リズミカルな流れるようなメロディに始まり、メランコリックな中間部のアンサンブル、そして最後はドライブ感あふれるエンディングと息もつかせぬ圧巻の演奏を披露してくださり、団員たちも聴衆の皆も聞きほれてしまう素晴らしい演奏で、記念すべき第1回室内楽演奏会の締めくくりとなったのでした。

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◆ジュニアオケは月3-4回の練習の団体が多い中、SJPOは月2回と少ない練習の中、様々な曲に取り組まなければならず、さらに今回この室内楽演奏会をやるとなった時にも、8月の5日間の体験講座、そして12月の第9イベントでの演奏会とある中で、本当にこの時期に開催できるのか心配する声も上がりました。

しかし団員たちの頑張りと、根気よくそしてきめ細かく指導してくださった先生方のおかげで素晴らしい演奏会となりました。

団員たちのやり遂げた満足感と、緊張から解き放たれた解放感と、本番でしっかり演奏できたことによる自信と、そして個人的にうまくいかなかった若干の悔しさが入り混じる中、また一段成長させてくれると思いますし、今後の練習のモチベーションにつながることでしょう。

来月末の第9イベントに向けての追い風となってくれることを期待します。

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◆なおこの日は早い時間での室内楽演奏会の後、10月13日に大型台風で中止となった合奏の振替練習が、この後に行われました。

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