2019年11月30日土曜日

第5回定期演奏会のBlu-RayとDVD

◆ずっと以前に、4月7日に開催されたSJPO第5回定期演奏会のBlu-rayとDVDが送られてきていたのですが、ゆっくり観る時間もなく、そのままになっていました。

そこで先日思い立って観たのですが、団員たちの真剣な表情、そして練習の成果を出し切った演奏に、あらためて素晴らしい演奏会だったなと思い起こされます。

◆昨年まではSJPOの演奏会は保護者の方でビデオ撮影や編集が得意な方にお願いしていたのですが、今回初めて撮影業者の方にお願いすることになりました。

撮影業者の選定は指導陣の所属オケなどで使っているところや、ネットの撮影・編集業者など何社かに要望を入れながら質と価格を比較した結果、もっとも撮影や編集のクオリティが高く、価格も他社に比べて圧倒的にリーズナブルだった(株)オールコレクトさんに依頼いたしました。

しかもここはいつもお世話になっているケーブルテレビ品川の映像や、数多くの著名なアーティストの撮影を手掛けているところで技術的にも安心なのはもちろんのこと、地元で以前からケーブルテレビ品川を通じて知っていた業者さんだったことも安心してお任せできました。

◆今回の記録映像には、演奏会の曲目はもちろんのこと、特典映像(?)として、団員一人一人に感想や今後の抱負などのインタビューを撮っていただいたり、終演後の懇親会や卒団式の様子も撮影して入れていただいたのも、楽しかった思い出がさらによみがえる大きなきっかけになったと思います。

改めて映像で残す大切さを実感しました。そしてこれが何年も経って観た時には団員達もずっと成長しているので、さらに思い出の価値が上がることでしょう。


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◆ところで話はまったく変わりますが、ブルーレイの正式なスペルって分かりますか?
英語では『Blu-ray』と表記されます。

これは青紫色半導体レーザーを使って再生や記録をする事から「青い光線」という意味でブルーレイと名づけられたそうですが、それなら『Blue-ray』というように青(Blue)のように"e"が付くはずですよね。

これは、同じ大きさでDVDの5倍の記憶容量を誇る画期的なブルーレイを発売する際の登録商標の申請で『Blue-ray』だと単なる『青い光線』という一般名詞としてとらえられて、登録商標として認められない可能性が高いので、あえて"e"を落として「Blu-ray」として申請したそうです。

◆何気によく見るけどなぜなのか説明できない人が多いと思いますので、いつかSJPOのオーケストラ講座の時にでも番外編ミニ知識の小ネタとして、団員たちに披露しようかと思います。

2019年11月24日日曜日

6期第14回練習「演奏会のマナー」

◆11月24日にSJPOの第6期第14回練習が品川区立立会小学校にて行われました。
次回以降は、すべて五反田文化センターで合奏中心の練習となるので、12月22日の第9イベント本番に向けての、最後のパート練習や分奏などみっちりできる練習となります。

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◯日時:2019年11月24日(日) 09:15-12:00
◯場所:品川区立立会小学校
◯指導:Fl栗原先生/Tp香田先生/Tb若田先生/Pr大里先生/Vn山中先生
〇サポーター
 Ob大久保さん、Cl奥村さん、Hr中谷克さん、Tp中谷美さん、Tb益子さん
 Vn山内さん・永徳さん、Va石野さん、Vc森岡さん、Tb山越さん

◯曲目
 ・ドヴォルザーク:交響曲第8番第3楽章
 ・チャイコフスキー:花のワルツ
 ・アンダーソン:シンコペイテッド・クロック

◯スケジュール
 09:15-09:30 集合/セッティング/準備
 09:30-09:40 諸連絡
 09:45-10:55 分奏/パート練習
 10:55-11:10 休憩
 11:10-11:30 オーケストラ講座「演奏会マナー(演奏者側・聴衆側)」
 11:30-12:15 合奏[ドヴォ8-3→花のワルツ→シンコペイテッドクロック]

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◆前半は、各部屋に分かれてのパート練習や分奏でした。
木管セクション練習[指導:栗原先生]
トランペットパート練習[指導:香田先生]
ホルンパート練習[指導:中谷団長]
トロンボーンパート練習[指導:若田先生]
打楽器パート練習[指導:大里先生]
◆弦楽器は、分奏時間をさらに2つに分けて、前半はパート練習、後半は弦分奏となりました。
1stヴァイオリンパート練習[指導:山中先生]
2ndヴァイオリンパート練習[指導:山内さん]
3rdヴァイオリンパート練習[指導:永徳さん]
ヴィオラパート練習[指導:石野さん]
チェロパート練習[指導:森岡さん]

 ◆弦楽器の団員も増えてきて、教室では立奏でもぎっしりになってきました。

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◆休憩後は、室内楽演奏会で2カ月間お休みだった久しぶりのオーケストラ講座となりました。今回の講座のテーマは「演奏会のマナー」でした。

「演奏会の聴く側のマナー」
「演奏する側のステージマナーや気を付けること」
「演奏にあたっての心構え」

を各自事前に調べてきての発表形式で、それに講師の中谷団長から補足や説明という形での講座となりました。

聴く側のマナーとしては、「音を出さない」「演奏中に出入りはしない」などの基本的なところから、管弦楽曲やオペラなども含めて一般的には「どこで拍手をするのか」などの解説もありました。

また「Bravoの正しい使い方」として、本来発音は「ブラヴォー」ではなく「ブラーヴォ」であること、またBravoは男性一人に対して用いられるもので、女性の一人の場合はBrava(ブラーヴァ)、複数に対しては「bravi(ブラーヴィ)」であることも学びました。
また演奏側のマナーとして、たとえば「いつも自分が見られていることを意識してふるまう」とか「派手なアクセサリーはつけない」などの発表に対しても必ず理由を尋ねることで、どうしてそれがいけないのかを理解していくことができます。

中には「親や指導してくださった先生方、聴きにきてくださったすべての方々に感謝の気持ちをもって演奏する」という発表をした子の発言には、指導陣や見学の保護者から「おお~っ」という感心の声も上がっていました。

◆その後は合奏です。
 最初は、ドヴォルザークの8番の第3楽章からです。前回の合奏での先生方からの注意ポイントをいくつか抜き出して、確認しながらの練習でしたが、分奏やパート練習であらかじめ練習をしてきた効果が出ていて、宿題の部分はよくなってきたようです。

◆続いて「花のワルツ」の合奏です。
団員の妹さんでハープを小さいころから習っている人がいて、第9イベントの本番で入れることになるかもしれないということで、次回の長田先生の合奏が、公開オーディションという形で判断されることになりました。

それに先駆けて今回の下振りの合奏にも参加して練習となりましたが、大勢の団員たちが見守る中、堂々と難しいソロを弾いている姿勢は見事でした。来週の合奏オーディションが楽しみですし、ぜひ合格できるように頑張ってくれることを期待します。

 ◆最後はシンコペイテッド・クロックの合奏でした。
前回10日の室内楽演奏会の後の合奏の際は久しぶりということもあって花のワルツもシンコペイテッド・クロックも忘れて粗くなっていた部分もありましたが、今回は思い出してきたのか、だいぶ流れが良くなってきたようでした。

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◆練習後は皆で片付けなどをするのですが、音楽室や各教室などの原状復帰と並んで重要なのが、黒板消し係です。学校の施設なので、いい加減に消すことは許されず、消し跡を残さず綺麗な状態にしなければならないので、なかなかテクニックと根気がいる作業なのですが、団員たちは一生懸命にやってくれています。こうした細かい積み重ねも重要なオーケストラ活動の一つとしてSJPOでは子供たちに理解をさせることにも注力しています。

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◆この日は終了後に、小学6年生の中途入団希望の方のオーディションがありました。
 指導陣が前に並んで、ビンと張りつめたかなりの緊張感の中、演奏する勇気と気力はいすごいなといつも感じさせられます。

終了後の審査の結果、この子は合格となり、次回からSJPOの新しい仲間として一緒にオーケストラに加わります。より楽しくレベルの高いオーケストラを一緒に目指していきましょう。




2019年11月10日日曜日

6期第13回練習「台風で中止となった練習の振替合奏」


◆11月10日(日)の第1回室内楽演奏会後、長めの休憩をはさんで、同じく五反田文化センターにて、10月13日(日)に大型台風で中止となった練習日の振り替えとして、長田先生の合奏が行われ、演奏会を聴きに来られていた方々も見学ができる公開練習となりました。

◆ほとんどの保護者の方々にとっては、本番を聴くことはあっても、練習の様子をみる機会は珍しく、かなり興味深く聞かれていた様子でした。

この日は長田先生の合奏では初めてのドヴォルザークの交響曲第8番の第3楽章、そして12月の第9イベントで演奏する「花のワルツ」と「シンコペイテッド・クロック」の合奏でした。

◆本番の練り上げられた演奏はもちろん素晴らしいのですが、初合奏のカオスのような状態から、長田先生の棒とアドバイスで、どんどん音楽が生き生きと作られていく様子を見るのも、見学の保護者の方々にとっては、貴重な経験となったようです。

この日の演奏の状態が、12月の本番ではどのくらい仕上がってくるのか、聞き比べるのも団員たちの成長を感じられてまた違った種類の楽しさと感動につながることと思います。

ジュニアオーケストラを運営する私たちスタッフにとっても、保護者の方々に室内楽演奏会を聴いてもらえたのはもちろん素晴らしいことですが、SJPOがどんな様子で練習をしているのか、保護者の方々に生の様子を見て聴いてもらうことも重要なことだと改めて思いました。

団員達、保護者、そして指導者&運営スタッフが三位一体となってオーケストラ活動を通じた青少年教育団体として、人間性や社会性を育みながら、極上の音楽を子供たちが作り上げていく環境を提供していかれるようにがんばっていきたいと思います。

SJPOメンバーによる第1回室内楽演奏会

◆11月10日(日)に五反田文化センターにて、SJPOメンバーによる「第1回室内楽演奏会」が開催されました。

SJPOでは音楽監督の長田先生の「オーケストラの基本はアンサンブルから」というポリシーのもと、昨季までは定期演奏会に室内楽コーナーを設けて取り組んできましたが、団員も増えてきたのに伴い、今期は室内楽演奏会として、独立して行うことになりました。

◆今回はどのセクションも難曲に取り組み、通常練習日の分奏コマでの練習だけでは当然足りずに、別途セクションごとの練習日を何日かずつ別途設けて、トレーナーの先生方の指導の下、練習に取り組んできました。

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【SJPOメンバーによる第1回室内楽演奏会】
 ○日 時:2019年11月10日(日) 9時45分開演
 ○場 所:五反田文化センター 第2スタジオ
 ○出 演:品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)
 ○演 目:[金打] R.ロジャース:サウンド・オブ・ミュージックメドレー
      [弦楽] A.ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より
        「4本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲」第10番ロ短調RV565
      [木管] P.マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」
      [弦楽] いずみたく:「見上げてこらん、夜の星を」
      [講師] A.ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より第4楽章

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◆会場は、夏のジュニアオーケストラ体験講座でも使用している五反田文化センターの第2スタジオでした。聴衆は保護者の方々で30名くらいかと思いきや、予想をはるかに上回りスタジオがびっしり埋まるほどの満席でした。最初に中谷団長と音楽監督の長田先生のご挨拶があり、いよいよ開演です。

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◆最初は金打アンサンブルでのサウンドオブミュージックメドレーでした。実はこの日は数名の団員が英検の二次試験と重なってしまったのですが、それでも自分たちの演奏を終えてから試験に向かう人、また逆に朝一番の試験を終えてから駆けつけて出番の曲を後ろにして出演するなど団員たちのやる気はすさまじく、運営スタッフも最大限個別に配慮してプログラムを組んでの演奏会となりました。

そうしたことで、実は金打アンサンブルだけは、1stトランペットが、11時半からの試験で、1stホルンが逆に9時からの試験で到着が11時近くとのことで、それぞれ指導陣の代奏を入れて演奏会の最初と最後に2回演奏することになりました。

金打アンサンブルはトランペット4本、ホルン・トロンボーンがそれぞれ2本、打楽器2人の10人編成での演奏でしたが、このうちトランペットとホルンとトロンボーンには各1名ずつ今年の夏休みの体験講座で楽器を初めたメンバーもいる中、上級生がリードをしていく中、一生懸命に演奏についていき、緊張感の中、見事に出し切る演奏でした。

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◆続いては、弦楽器の中上級コースのメンバーによる、ヴィヴァルディのヨツコンこと、「調和の霊感」より「4本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲第10番」の演奏となりました。3楽章全曲を演奏したので、今回の演奏会では一番長いプログラムとなりました。

4人のソリストは、全体の練習の他、ソリストだけの集中練習で相当鍛えらえれていたようでしたが、ソロの見せ場、そしてソリスト同士のからみのアンサンブルも見事でした。

またオーケストラパートも選抜メンバーだけあり、これだけの人数なのに指揮者もいない演奏にもかかわらず、素晴らしいハーモニーをソリストたちと織りなしていて、時間があっという間に感じられる渾身の演奏でした。
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◆続いては木管セクションの演奏で、マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」を6重奏で演奏しました。

本番一週間前にでクラリネットのメンバーが一人急遽出られなくなったのですが、皆でカバーしあっての、まさしく息ぴったりの演奏となりました。それぞれが合図を出し合いながら音でコミュニケーションをしているのが伝わってくる演奏でした。
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◆弦楽器全員による弦楽合奏は、いずみたく氏作曲の「見上げてごらん、夜の星を」を弦楽合奏版で演奏しました。 小学校2年生から高校2年生までの幅広い年齢層での30人近いアンサンブルとなりましたが、大勢で一つの音楽を集中して奏でる響きの奥深さと一体感を同時に感じられる演奏となりました。

特に小さい子たちは、アンサンブルの経験もなく初めての子が多かったのですが、練習を重ねるにつれて、上級生たちに気持ちは負けずに真剣そのもので演奏している姿が印象的でした。
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◆最後に、英検試験を終えてぎりぎりで駆けつけたホルンのメンバーが間に合い、金打アンサンブルはアンコール(?)としてもう一度演奏をしました。残念ながらトランペットのトップのメンバーは入れ違いで英検に向かったので、2度目はトランペットに香田先生が代奏で入っていただいての演奏となりました。

ホルンの1stのK君は、到着してウォームアップもあまり取れずにすぐの出番でありながらきちんと吹き切り、また他のメンバーも最初は開演トップバッターで緊張していたところも、2度目で少し余裕が出て、より原曲の楽しい雰囲気が醸し出された演奏となりました。
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◆団員たちのプログラムがすべて終わった後は、弦楽器のトレーナー先生方による弦楽四重奏の演奏が特別に披露されました。

曲目は、ちょうどSJPOが今交響曲に取り組んでいるからとのことで、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より第4楽章を演奏していただきました。

本番の演奏は、リズミカルな流れるようなメロディに始まり、メランコリックな中間部のアンサンブル、そして最後はドライブ感あふれるエンディングと息もつかせぬ圧巻の演奏を披露してくださり、団員たちも聴衆の皆も聞きほれてしまう素晴らしい演奏で、記念すべき第1回室内楽演奏会の締めくくりとなったのでした。

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◆ジュニアオケは月3-4回の練習の団体が多い中、SJPOは月2回と少ない練習の中、様々な曲に取り組まなければならず、さらに今回この室内楽演奏会をやるとなった時にも、8月の5日間の体験講座、そして12月の第9イベントでの演奏会とある中で、本当にこの時期に開催できるのか心配する声も上がりました。

しかし団員たちの頑張りと、根気よくそしてきめ細かく指導してくださった先生方のおかげで素晴らしい演奏会となりました。

団員たちのやり遂げた満足感と、緊張から解き放たれた解放感と、本番でしっかり演奏できたことによる自信と、そして個人的にうまくいかなかった若干の悔しさが入り混じる中、また一段成長させてくれると思いますし、今後の練習のモチベーションにつながることでしょう。

来月末の第9イベントに向けての追い風となってくれることを期待します。

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◆なおこの日は早い時間での室内楽演奏会の後、10月13日に大型台風で中止となった合奏の振替練習が、この後に行われました。