2015年6月14日日曜日

2期第05回練習 [指揮の見方を会得しよう]

■6月14日(日)に品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)の今年度第5回の練習が立会小学校で行われました。

この日は音楽監督で指揮者の長田雅人先生、バイオリントレーナーの佐藤まい先生、管楽器トレーナーの山田知佳子先生をお迎えしての練習で、スケジュールは下記の通りです。

10:00-10:10 諸連絡
10:10-10:30 パート練習
10:30-11:00 弦分奏(佐藤先生)/管打分奏(山田先生)
11:05-12:00 合奏(長田先生)

■スタッフの仕事は、鍵を開けた後、練習前に受付準備、会場設営、そしてスケジュールとそれぞれのセクション練習の場所などを黒板に書くことから始まります。最近は保護者やサポーターの方々が率先して手伝ってくださるので、非常にスムーズに練習が始まるようになりました。

■開始五分前にチューニングができるように集合という習慣も根付いてきて、それぞれ準備や音出しを行って、練習に備えます。椅子並べなどの会場設営も保護者のみならず、早く来た子供たちが率先してやるようになってきたことも、単なる演奏団体でなく、教育団体でもあるSJPOの教育が根付きつつあることの表れだと思います。

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■最初はパートに分かれての練習。ファーストバイオリンはトレーナーの佐藤先生とサポーターの城之内さんのご指導でハンガリー舞曲をみっちりと練習しました。だいぶ譜面を音にすることができてきた子供たちが増えてきたので、単に弾くだけでなく、曲の雰囲気に合わせた弾き方なども細かく教わりました。


■木管セクションはクラリネットトレーナーの山田先生のご指導でした。この日は長田先生の合奏があるので、ファゴットのサポーターの岡見さんも子どもたちのサポートをしてくださいました。

■パーカッションのパート練習は、サポーターの梅内さんが叩き方の基礎から指導されていました。特に新入団員のI君はティンパニ初体験ということで、本当にうれしそうに、そして真剣に取り組んでいましたし、先輩となったK君も急に責任感が出てきて用語の意味などを率先して発言していました。

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■パート練習の後は、弦楽器と管打楽器のそれぞれの分奏です。
弦楽器は佐藤先生のご指導で、ハンガリー舞曲の合わせです。先ほどのパート練習の成果を踏まえながら、自分たちのパートだけでなく、それぞれの楽器がどのような役割を果たしているのか、どういう動きをしているのかなどを確認しながら、他のパートを聴きながら合わせて弾くということを意識する練習となりました。

■佐藤先生は、先月に続いて二回目ということで、子供たちの心もすっかり掴んで、アットホームでいて無駄のない密度の濃い練習でした。

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■一方、別教室では、トレーナーの山田先生のご指導での管打分奏でした。
実際に合奏する前に、全員楽器を置いて、ゆっくりしたテンポで、かつ様々なリズムを一緒に手をたたいて合わせる練習を行いました。
単に強拍をたたくだけでも、しばらく続けていると待ちきれずに叩いてしまったり遅れたりするのですが、自分で数えるのでなくきちんと聞きあうことで全員が揃って手をたたけることを体得しました。

そして、ハンガリー舞曲の管打分奏だったのですが、テンポ感が格段に良くなってきたのは先ほどの練習と無縁ではなかったと思います。そして曲の構成を意識しながら、同じ音の形でも強弱の違いや、伴奏のリズムの形の違いなどをスコアを見ながら確認して、場所に応じた音楽の表現を学びました。

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■その頃、別室で保護者の方々は、ワークショップの募集パンフを、配布する地域施設ごとに袋詰めする作業を行っていました。オーケストラはただ演奏するだけでなく、様々な事務作業をする人、コンサートの本番のために裏方で準備をする人など多くの人の労力がなければ、成り立ちません。こうしたフォローのおかげで楽しい演奏活動ができることも、子供たちに理解させていくのも、我々スタッフの務めだと思います。

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■短い休憩をはさんで、いよいよ子供たちお待ちかねの合奏の時間です。
まずは最初から最後まで通してみましたが、初めて通した前回よりもはるかに上達したのが目に見えてわかるほど、個人練習、そしてパート練習や分奏の成果が表れていました。
 

■今回の合奏では長田先生より、指揮の見方の話がありました。楽譜にとらわれすぎないこと、かといって指揮者をただ見たらよいのではなく、テンポの変わり目などの振り下ろしなどを意識することなどの指揮を見るコツを子どもたちは教わりました


■バイオリンもここ2カ月で団員が増えてきてだんだんここの音楽室も手狭に感じるほどになってきました。また人数が増えることで皆で合わせた音が響きのあるものになってきてさらに合わせやすくなってくるという好循環も生まれているようです。


■金管楽器もパート練習や分奏でやったことがきちんと成果として表れてきて、セクションのサウンドとして少しずつまとまってきました。ブラームスの金管は弦楽器や木管楽器に比べると音符が少なく譜読みが出来ていたので、この日の金管のセクション練習は他のセクションに先駆けて一足早くファランドールの譜読みまで行ってました。


■ハンガリー舞曲独特の中間部のテンポが目まぐるしく変わるところも、じっくり合わせる練習ができて、オーケストラ全体として曲がまとまってきました。またテンポの変わり目を繰り返し練習することで、知らず知らずに指揮者を見る習慣もついてきたようでした。 

■毎回練習を重ねるとごとにみるみるうまくなっていく子供たちには本当に感心させられます。夏のワークショップに向けて、さらにペースを上げて仕上げていかれるように、スタッフ一同しっかりサポートしていきたいと思います。







2015年5月31日日曜日

2期第04回練習 [音の高さを変える仕組みを学ぼう!]

■5月31日(日)に、品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラSJPOのH27年度第4回の練習が行下記のスケジュールで行われました。

10:00-10:10 諸連絡
10:10-10:40 パート練習
10:40-11:20 分奏
11:25-11:40 オーケストラ講座「楽器で音の高さを変える仕組みを学ぼう」
11:40-12:00 合奏(ブラームス:ハンガリー舞曲第一番)

■パート練習はトレーナーやサポーターの指導で、前回の合奏での課題などをもとに、丁寧な細かい練習となりました。1stバイオリンは、橋本先生のご指導でした。

■2ndバイオリンは、上級生と下級生でさらに2グループに分かれました。上級生グループはサポーターの山内さんにご指導いただいての練習でした。

■2ndバイオリンの下級生グループは、サポーターの片山さんのご指導で、細かい音符で難しいところの練習方法やポジションの取り方などを練習しました。

■チェロはサポーターの清谷さんのご指導でした。ハンガリー舞曲はチェロは速いピチカートなどがかなり難しいのですが、ゆっくり手の形を確認しながら、速くしていっても崩れないように丁寧にさらっての練習でした。


■フルートとクラリネットは、トレーナーの山田先生のご指導での練習でした。細かく難しいパッセージを吹くための息遣いやフィンガリングのコツ、そしてまたきちんと楽器を鳴らして響かせることを意識させるなど、密度の濃い練習となりました。

■トランペットは中谷さんの指導で、ロングトーンやタンギングに始まり、読み替えもしていかなければならないので、様々な調性でのスケールなどの練習が中心でした。


■トロンボーンは益子さんの指導で、基礎練習を中心に行いました。またブラームスのハンガリー舞曲は本来トロンボーンがないのですが、コントラバスの譜面を書き換えてトロンボーンで演奏しているので、音の形やアタックなど曲に合わせた演奏方法の練習を行いました。

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■パート練習の後は、弦楽器と管打楽器に分かれての分奏でした。
弦楽器は、橋本侑里映先生のご指導による弦分奏でした。

■言葉で説明するだけでなく、実際に弾いて説明してくださるので、子供たちも理解しやすかったようです。

■プロの方の音を間近で聴きながら、直接教えてもらえるというのは子供たちにとっては本当に幸せなことだと思います。

■チェロは、パート練習の成果があってピチカートの連続するところがかなり上達していました。

■一方で、別の部屋では山田知佳子先生のご指導による管打分奏が行われました。
子供たちの場合、楽器を十分に鳴らしていないことが多いので、まずは大きな音で演奏しながら自分の音を聴いて、他の人の音を聴くということを意識しながら、楽器を十分に鳴らす練習から始めました。

■さらにブラームスは金管も木管も後打ちが出てくるのですが、子供たちはどうしても急いでしまったり正確に演奏するのが難しいので、まずは楽器ではなく、手を一緒に叩いて前拍を感じながらあ後打ちを合わせる練習をして、それが合うようになってから、楽器をつけて吹いてみると、見事きちんと後打ちがはまるようになっていました。

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■休憩を挟んで、中谷さん講師によるオーケストラ講座で、今回のテーマは「音の高さを変える仕組みを学ぼう!」でした。
最初に弦楽器の音を変える仕組みです。
管打楽器のメンバーに、「バイオリンの開放弦を弾くのと、おさえて弾くのとどちらが音が高い?」という質問をしたところ、「高くなる」と「低くなる」が半々でした。
実際に音を出して、高くなることを確認した後に、弦の長さによって音の高さが変わること、短い方が音が高いということを理解した上で、長さが半分になるとオクターブ上がるという説明の後に実際にバイオリンで半分の長さのところをおさえて弾いて、オクターブ高い音が出ることを確かめました。

次にバイオリンの四弦がE-A-D-Gと五度づつになっていること、ビオラはE線がなく代わりにG線の五度下のC線となっていること、バイオリンより音が低くなることを学びました。

■管楽器は、指をおさえない状態から、指をおさえていくとどうなるかを、弦楽器のメンバーに訊くと、先ほどの答えから「高くなる」という答えたメンバーの方が多かったので、実際に演奏してもらって、逆におさえると音が低くなることに気づいたようです。

■まずはフルートとピッコロで比べてみました。ピッコロはちょうどフルートの半分の長さということを示して「音の高さはどう違う?」と訊くと、何人かが、「オクターブ高くなる!」と答えられました。そこでフルートとピッコロの二人に同じフレーズを吹いてもらって、オクターブ違うことを確認しましたが、やはり言葉で覚えるのではなく、実践してみる大事さを実感しました。

■続いて金管楽器です。まずはトランペットのメンバーに、わざとピストンを使わず、倍音をいくつか吹いてもらい、口だけで何種類も音が出ることを説明しました。

 ■続いて、ホルンを見せながら、ロータリー(またはピストン)を押さないときに比べて、押すと空気の流れる管の長さが長くなることを説明して、指を押すことで基本になる音から低くなることを説明して、それで音を変えていることを学びました。

■最後に講師の中谷さんが、管楽器の仕組みをシンプルに説明しようということで、おもむろにゴムホースを取り出してくるくる巻き始めました。 
 巻いたホースの片側の口に、ジョウゴを取り付けると、なんとなくホルンのような形になってきました。子供たちは興味津々で見つめています。
 そして、反対側の口にホルンのマウスピースをつけて吹いてみると・・・
なんとゴムホースホルンで曲を披露してくださいました。
これにはメンバーたちも保護者もびっくり! 大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

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■講座の後は、下振りの中谷さんの指揮で、ハンガリー舞曲第一番の合奏でした。開始時の挨拶に始まり、チューニングのやり方もすっかりメンバーたちに浸透してきてオーケストラらしくなってきました。

■まず最初に、最初から最後まで通しました。難しいパッセージや、テンポが変わる中間部も含めtえ、まがりなりにも通るようになってきたのも、かなりの進歩です。特にこの日はパート練習、分奏と練習を積み上げてきたのもあって、前回練習時と見違えるように上達していたのには、指導陣の方が驚かされました。

■SJPOではスコア持参が義務付けられていて、スコアに書いてある用語はすべて調べてくることになっているのですが、要所で用語や記号の意味を質問すると、皆即座に答えられるようになってきていました。、

■下振りの場合は、特に時間が限られているので、ポイントを絞っての合奏となります。SJPOでは、トレーナー、サポーターの方々から毎回練習レポートというのを出していただいていて、指揮者やスタッフはもちろんのこと、他のトレーナーやサポーターへの申し送りなどで情報共有を図っています。この日の合奏も前回の長田先生の合奏結果をもとに、トレーナーやサポーターのレポートを参考にして、練習ポイントを設定しています。

この日は強弱の対比、さらにピアノでのエスプレッシーボの歌い方、分奏で取り上げていた後打ちのリズムの合わせ方、そして細かいパッセージとメロディーの拍間やフレーズの合わせ、sostenutoのテンポの変化に対する合わせ方などを重点的に行いました。

特にこの日の分奏やパー練でトレーナーやサポーターの方々にきちんと取り上げていただいたところは、違いがはっきり分かるくらい改善されていて、2週間ぶりの練習1回でこんなに変わるのかとスタッフの方が驚かされました。

次回6/14(日)は長田先生の合奏なので、本当に楽しみです。

2015年5月17日日曜日

2期第03回練習 [暗譜に向けて]

★5月17日(日)に、品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラSJPOの平成27年度第三回目の練習が、立会小学校音楽室で行われました。

この日は、音楽監督の長田雅人先生、フルートトレーナーの篠原梨恵先生、当初予定していた先生の急遽代役でお願いしたバイオリントレーナーの佐藤まい先生をお迎えしての練習でした。
【1stVnはこの日新入団のI君、そして体験見学のH君も加わりました。】


★SJPOでは、開始五分前にはチューニングができる状態で集合するというのを徹底していたのがすっかり定着してきて、始まる前から準備万端で、個人練習やメンバー同士のプルト練習などを楽しそうにやっている姿が微笑ましいです。
【2ndVnを引っ張る、KさんとHさんコンビ】

★この日は長田先生の合奏なのでファゴットやオーボエ、コントラバスといった団員がいないパートも大人のサポーターが加わってくれて、オーケストラの響きを体感することができます。

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★前半は各セクションに分かれての分奏でした。
木管は、フルートトレーナーの篠原先生のご指導での分奏です。
全体的に、楽器をきちんと鳴らせていない部分があるので、しっかり響かせること、その上でハーモニーを意識することを重点的にご指導くださいました。

またハンガリー舞曲はフルートとクラリネットにかなり速いパッセージが出てくるので、きちんと吹くためのフィンガリング、またそれに伴う息の入れ方のコツなども丁寧に教えてくださいました。

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★金管は中谷さんの指導で、前半が基礎練習、後半が曲の練習でした。
チューニングの仕方と和音の合わせ方から始まり、クレッシェンド、デクレッシェンドをするときの息遣いと音のコントロール、速いタンギングや、曲に出てくる後打ちなどの舌や息の使い方などをみっちり練習しました。

またホルンとトランペットは移調した楽譜ではなく、inDやinCの楽譜をそのまま読むことになったので、移調譜の読み方のコツなども教えていただきました。

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★弦楽器は、小神野先生のご紹介のバイオリンの佐藤まい先生の弦分奏でした。初顔合わせながら、笑顔で、しかし鋭い指摘と的確なアドバイスであっという間に子供たちの心をつかんで、密度の濃い練習になりました。

★子供たちの場合は、どうしても自分のレッスン曲より難易度の高いオケ曲を弾く場合、弾くことに一生懸命になりすぎて基礎がおろそかになりがちです。

場合に応じた弓の使い方、また速いパッセージほど早めにポジション移動してきちんと形を作ってから弾くという練習をゆっくりからきちんとさらう大切さなどをご指導くださいました。

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★休憩を挟んで、いよいよ初回練習以来の長田先生の合奏です。前回の分奏中心の練習、そして今回前半の分奏を経ての合奏で、だいぶ曲が見えてきました。

■そしてこの日はついに最後まで通すことができました。
中間部のソステヌートのところはまだまだテンポの変化についていくのが難しいようでしたが、指揮を見て、譜面が頭に入ってくれば、あとは慣れで、こういうところは柔軟な子供たちのむしろ得意とするところかもしれません。

★今回驚かされたのは、管楽器だけ取り出して練習して、弦楽器が休む間に、子供たちが皆スコアを拡げて、管楽器のパートを確認していることでした。

大人のオケでもなかなか、きちんとスコアと他のパートを見比べる習慣がついている人が少ない中、オケを初めて間もない子供たちがわずか1カ月余りで習慣となりつつあることが、子供たちの吸収力に驚かされると同時に、長田先生の思想と指導の素晴らしさを再認識しました。

★管打楽器もトレーナーの先生方のおかげで、普段から他の楽器を聴きながら演奏するということが少しずつ意識できるようになってきたように感じられます。

オーケストラの最大の楽しさの一つは、他の人たちと合わせることですので聴きあう耳をぜひ育てていってほしいと思います。

★わずか月2回の練習ながら、毎回どんどん上手くなっていく団員たちに驚かされると同時に、きちんと伸ばしてあげられる環境づくりをする必要性を強く実感します。指導陣、スタッフ一同さらに進化するジュニアオーケストラSJPOとなるように頑張っていきます!