2015年5月31日日曜日

2期第04回練習 [音の高さを変える仕組みを学ぼう!]

■5月31日(日)に、品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラSJPOのH27年度第4回の練習が行下記のスケジュールで行われました。

10:00-10:10 諸連絡
10:10-10:40 パート練習
10:40-11:20 分奏
11:25-11:40 オーケストラ講座「楽器で音の高さを変える仕組みを学ぼう」
11:40-12:00 合奏(ブラームス:ハンガリー舞曲第一番)

■パート練習はトレーナーやサポーターの指導で、前回の合奏での課題などをもとに、丁寧な細かい練習となりました。1stバイオリンは、橋本先生のご指導でした。

■2ndバイオリンは、上級生と下級生でさらに2グループに分かれました。上級生グループはサポーターの山内さんにご指導いただいての練習でした。

■2ndバイオリンの下級生グループは、サポーターの片山さんのご指導で、細かい音符で難しいところの練習方法やポジションの取り方などを練習しました。

■チェロはサポーターの清谷さんのご指導でした。ハンガリー舞曲はチェロは速いピチカートなどがかなり難しいのですが、ゆっくり手の形を確認しながら、速くしていっても崩れないように丁寧にさらっての練習でした。


■フルートとクラリネットは、トレーナーの山田先生のご指導での練習でした。細かく難しいパッセージを吹くための息遣いやフィンガリングのコツ、そしてまたきちんと楽器を鳴らして響かせることを意識させるなど、密度の濃い練習となりました。

■トランペットは中谷さんの指導で、ロングトーンやタンギングに始まり、読み替えもしていかなければならないので、様々な調性でのスケールなどの練習が中心でした。


■トロンボーンは益子さんの指導で、基礎練習を中心に行いました。またブラームスのハンガリー舞曲は本来トロンボーンがないのですが、コントラバスの譜面を書き換えてトロンボーンで演奏しているので、音の形やアタックなど曲に合わせた演奏方法の練習を行いました。

♪♪♪

■パート練習の後は、弦楽器と管打楽器に分かれての分奏でした。
弦楽器は、橋本侑里映先生のご指導による弦分奏でした。

■言葉で説明するだけでなく、実際に弾いて説明してくださるので、子供たちも理解しやすかったようです。

■プロの方の音を間近で聴きながら、直接教えてもらえるというのは子供たちにとっては本当に幸せなことだと思います。

■チェロは、パート練習の成果があってピチカートの連続するところがかなり上達していました。

■一方で、別の部屋では山田知佳子先生のご指導による管打分奏が行われました。
子供たちの場合、楽器を十分に鳴らしていないことが多いので、まずは大きな音で演奏しながら自分の音を聴いて、他の人の音を聴くということを意識しながら、楽器を十分に鳴らす練習から始めました。

■さらにブラームスは金管も木管も後打ちが出てくるのですが、子供たちはどうしても急いでしまったり正確に演奏するのが難しいので、まずは楽器ではなく、手を一緒に叩いて前拍を感じながらあ後打ちを合わせる練習をして、それが合うようになってから、楽器をつけて吹いてみると、見事きちんと後打ちがはまるようになっていました。

♪♪♪

■休憩を挟んで、中谷さん講師によるオーケストラ講座で、今回のテーマは「音の高さを変える仕組みを学ぼう!」でした。
最初に弦楽器の音を変える仕組みです。
管打楽器のメンバーに、「バイオリンの開放弦を弾くのと、おさえて弾くのとどちらが音が高い?」という質問をしたところ、「高くなる」と「低くなる」が半々でした。
実際に音を出して、高くなることを確認した後に、弦の長さによって音の高さが変わること、短い方が音が高いということを理解した上で、長さが半分になるとオクターブ上がるという説明の後に実際にバイオリンで半分の長さのところをおさえて弾いて、オクターブ高い音が出ることを確かめました。

次にバイオリンの四弦がE-A-D-Gと五度づつになっていること、ビオラはE線がなく代わりにG線の五度下のC線となっていること、バイオリンより音が低くなることを学びました。

■管楽器は、指をおさえない状態から、指をおさえていくとどうなるかを、弦楽器のメンバーに訊くと、先ほどの答えから「高くなる」という答えたメンバーの方が多かったので、実際に演奏してもらって、逆におさえると音が低くなることに気づいたようです。

■まずはフルートとピッコロで比べてみました。ピッコロはちょうどフルートの半分の長さということを示して「音の高さはどう違う?」と訊くと、何人かが、「オクターブ高くなる!」と答えられました。そこでフルートとピッコロの二人に同じフレーズを吹いてもらって、オクターブ違うことを確認しましたが、やはり言葉で覚えるのではなく、実践してみる大事さを実感しました。

■続いて金管楽器です。まずはトランペットのメンバーに、わざとピストンを使わず、倍音をいくつか吹いてもらい、口だけで何種類も音が出ることを説明しました。

 ■続いて、ホルンを見せながら、ロータリー(またはピストン)を押さないときに比べて、押すと空気の流れる管の長さが長くなることを説明して、指を押すことで基本になる音から低くなることを説明して、それで音を変えていることを学びました。

■最後に講師の中谷さんが、管楽器の仕組みをシンプルに説明しようということで、おもむろにゴムホースを取り出してくるくる巻き始めました。 
 巻いたホースの片側の口に、ジョウゴを取り付けると、なんとなくホルンのような形になってきました。子供たちは興味津々で見つめています。
 そして、反対側の口にホルンのマウスピースをつけて吹いてみると・・・
なんとゴムホースホルンで曲を披露してくださいました。
これにはメンバーたちも保護者もびっくり! 大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

♪♪♪

■講座の後は、下振りの中谷さんの指揮で、ハンガリー舞曲第一番の合奏でした。開始時の挨拶に始まり、チューニングのやり方もすっかりメンバーたちに浸透してきてオーケストラらしくなってきました。

■まず最初に、最初から最後まで通しました。難しいパッセージや、テンポが変わる中間部も含めtえ、まがりなりにも通るようになってきたのも、かなりの進歩です。特にこの日はパート練習、分奏と練習を積み上げてきたのもあって、前回練習時と見違えるように上達していたのには、指導陣の方が驚かされました。

■SJPOではスコア持参が義務付けられていて、スコアに書いてある用語はすべて調べてくることになっているのですが、要所で用語や記号の意味を質問すると、皆即座に答えられるようになってきていました。、

■下振りの場合は、特に時間が限られているので、ポイントを絞っての合奏となります。SJPOでは、トレーナー、サポーターの方々から毎回練習レポートというのを出していただいていて、指揮者やスタッフはもちろんのこと、他のトレーナーやサポーターへの申し送りなどで情報共有を図っています。この日の合奏も前回の長田先生の合奏結果をもとに、トレーナーやサポーターのレポートを参考にして、練習ポイントを設定しています。

この日は強弱の対比、さらにピアノでのエスプレッシーボの歌い方、分奏で取り上げていた後打ちのリズムの合わせ方、そして細かいパッセージとメロディーの拍間やフレーズの合わせ、sostenutoのテンポの変化に対する合わせ方などを重点的に行いました。

特にこの日の分奏やパー練でトレーナーやサポーターの方々にきちんと取り上げていただいたところは、違いがはっきり分かるくらい改善されていて、2週間ぶりの練習1回でこんなに変わるのかとスタッフの方が驚かされました。

次回6/14(日)は長田先生の合奏なので、本当に楽しみです。

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