2018年10月28日日曜日

5期第12回練習「スコア(総譜)の版について」

◆10月28日(日)に品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)の第12回練習が立会小学校で行われました。

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◆【第12回練習】
◯日時:10月28日(日)09:15-12:00
◯場所:立会小学校音楽室
◯指導:栗原先生(Fl)/若田先生(Tb)
 サポーター:
 VnVa:山中さん・山内さん・城之内さん・米村(由)さん・谷後さん、Vc米村(昌)さん
 Ob:上原さん、Cl:横田さん、Fg米山さん、Hr中谷さん、井澤さん、Tb益子さん、Pr梅内さん

◯スケジュール
 09:15-09:30 集合/セッティング/音出し
 09:30-09:45 諸連絡/曲鑑賞
 09:50-11:00 パート練習/分奏
 11:10-11:30 オーケストラ講座
 11:30-12:00 合奏

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◆この日から次回定期演奏会のメイン曲となるドヴォルザークの交響曲第8番第4楽章の練習が始まりました。 
若田先生のトロンボーンレッスン
トランペット&ホルン練習
1stVnパート練習
2ndVnパート練習
3rdA Vnパート練習
3rdB Vn&Vaパート練習
Vcパート練習
 打楽器パート練習

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◆2コマ目は、管楽器は分奏となりました。
金管楽器はSJPOの通常練習では初めてとなる若田先生の金管分奏でした。短い時間の中、ポイントを絞った密度の濃い練習となりました。 
若田先生の金管分奏

◆木管楽器は、栗原先生のご指導での木管分奏でした。ドヴォルザークは、今まで取り組んできた威風堂々第一番や「主よ、人の望みの喜びよ」よりも、遥かにそれぞれの木管楽器のソロが多く、より表現力やアンサンブル力が要求されるので、そうしたところも細かくアドバイスいただきながらの練習となりました。
栗原先生の木管分奏
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◆休憩後は、中谷団長が講師を務められてのオーケストラ講座でした。この日のテーマは下記の通りでした。

 ◯スコア(総譜)の版について
 ・スコアは一通りではなく、出版してから作曲家が曲を書き直したり、作曲家の死後に自筆等が発見された際に作曲家の意図により忠実に汲んで修正されるなど、それまでの楽譜と違った版として出版されるために、複数の版が存在することがあります。

 ・ドヴォルザークの曲については、自筆譜をもとに修正されたものが1951年にスプラフォン社から出版されていて「ジェスク版」と呼ばれています。そしてSJPOでは、このドヴォルザークの交響曲第8番も昨年取り組んだスラヴ舞曲第1番も、音楽監督の長田先生の指示でジェスク版を用いています。

 ◯ドヴォルザークの交響曲第8番の作曲の背景
 ・SJPOでは、新曲に取り組む際に曲の練習の以外で必ずやることは、作曲家について生まれた時代や地域、作曲された背景などを調べることになっていますので、この春に2楽章に取り組んだ時に調べたことを一通り皆で確認しました。
 
 ・そして第8番は一番ボヘミアの雰囲気が色濃く出ている交響曲であるにもかかわらず、以前は「イギリス」という愛称がついていたのは、それまで契約していた出版社のジムロック社と不仲で、ドヴォルザークの人気が高いロンドンのノヴェロ社から出版されたのが大きな理由なども学びました。

 SJPOでは演奏だけでなく、オーケストラを通じながら楽典やスコアの読み方や背景など音楽全般を体に染み込ませるように自然と学べるようなシステムとなっています。

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◆講座の後は、下振りの合奏となりました。
まずは一度最後まで通したのですが、初回練習にもかかわらず大人でも難曲ながら止まらずに通すことができました。

◆SJPOは今年で設立5年になりますが、以前ならとても初回練習で通るどころか、最後までいかなかったのを思うと、本当に子どもたちの成長を実感します。これも指導陣の丁寧で細かくかつ効果的な指導と、子どもたちの真摯な頑張りの賜物です。
これからもさらなる高いレベルで楽しい音楽を目指して頑張っていきましょう。


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