2018年10月24日水曜日

【講座】メトロノームについて

◯SJPOでのオーケストラ講座での内容を少しずつ紹介していきます。

【メトロノームについて】

SJPOでは個人練習の際には、メトロノームを使うことを推奨していますが、メトロノームについて少し掘り下げてみましょう。

◆速度を表す記号に「M.M.=120」などの表記がありますが、これは「メルツェルのメトロノーム(Mälzel's Metronome)」という意味で、これは「一分間に120拍」の速さを表します。

◆メトロノームの発明者はメルツェル?
・現在のメトロノームは、1812年頃にオランダ人の楽器関係の発明家のディートリッヒ・ニコラウス・ウィンケルが考案しました。しかしウィーンに住んでいたドイツ人の友人のヨハン・ネポムク・メルツェル(「M.M.」で名前が使われてます)がアイデアを盗んで1816年に特許を取ってしまったので、メルツェルが発明したと言われています。

◆メトロノームが広まったきっかけはベートーベン!
・メトロノームを最初に使った作曲家はベートーベンでした。晩年に耳が聞こえなくなってきていたベートーベンにメルツェルがメトロノームを勧めたのがきっかけに、曲の速さをメトロノームで表す方法が一気に広まったと言われています。

◯身近なメトロノームにもこんな歴史があったのですね。
オーケストラで合わせるのにメトロノームだけに頼るのはマイナス面もありますが、まずは正確なテンポを捉えるのに上手にメトロノームを使いましょう。

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