2019年12月21日土曜日

演奏会に向けての運営のお仕事

◆演奏会本番は、今までの練習成果の集大成なので、いかに今までの積み重ねを子供たちに存分に発揮させられるかが、指導陣の腕の見せ所であります。

一方で、本番ともなればある意味それ以上に大事なのは、演奏を支える裏方の部分でもあります。

12月22日の第9イベントは、区民で第9を演奏するのがメインですが、そのほかに私たちSJPOの演奏、日本音楽高校の合唱、そして第9のソリストの方々のアリアやミュージカルのソロやデュエットのコーナーというジョイントコンサート形式です。

したがって、定期演奏会のように自分たちの団体だけのスケジュールを考えればよいのではなく、全部のステージのリハや本番の進行を踏まえたうえで分刻みのスケジュール管理、各団体の控室の割り振りや控室からステージまでの動線や避難経路、セッティング情報の共有などの会場管理、そして子供たちが自分たちがいつどう動くべきか、また何を注意するかをまとめた資料などが必要になってきます。

SJPOでも上記の項目をまとめたしおりを作成しています。
内容は、
・団員自身の行動についてやドレスコードや心得
・全体/団員/指導陣(第9オケを含む)/保護者お手伝いの動きを網羅したタイムテーブル
・シーティング表
・会場見取り図

といったものを、まとめて作成しなければなりませんがなかなかこれも大変な作業です。
当然ですが、別途指導陣の方々用の案内も作成しなければなりません。

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◆小学校2年生から高校生までの幅広い年齢層で構成させるSJPOですので、年齢によって理解度もかなりばらつきがあります。実際問題として、小学校2年生がしおりの内容を一人で理解するのは無理ですが、全部は無理でも事前に保護者の方々と読み合わせをして少しでも理解して自分で行動しようとする習慣を少しずつでもつけさせることが重要です。

一方で中高生の上級生の団員達には、自分たちのことはもちろん、下級生の引率やフォローなどをしてもらうことで、リーダーシップや責任感を育成していくことになります。

◆実際の運営裏方としては、事前のプログラム原稿の作成やMC用の団体や曲紹介原稿、さらには当日の打楽器の借り入れから返却までの運搬と管理、当日チケット管理や会計管理など運営スタッフと保護者が一体となって支える構図があります。

そしてそのことを本来は自分たちでやるべきことを保護者の方々の好意で支えられていることも団員たちに常に意識と理解をさせて、演奏環境を整えてもらえることに感謝の気持ちを持つように指導しています。

◆どのジュニアオケ団体も同様だとは思いますが、大人のアマオケなどと違い、単なる演奏団体ではなく、オーケストラ活動を通じた青少年育成団体という一種の教育機関であることも運営・指導陣スタッフ一同常に意識して活動を支えています。

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◆実際の現場でその効果はてきめんで、入団したてのころは、挨拶もろくにできない、10分も集中できなかった子たちが1、2年もすると小学生の団員でも後輩や新入団員のフォローができるようになってくるのが環境のなせる業だなと、感心させられるとともに改めて自分たちがきちんとしていかないといけないことを痛感させられます。

そう考えると、青少年育成団体でありながら、実は大人の運営や指導スタッフたちにとっても自分自身の教育の場であり、試され育てられていることを実感しています。

団員本人たちはもちろん、指導陣や保護者、運営スタッフなど周りのそうした人たちの色々な想いも含めて、本番の子供たちの演奏に期待しています。


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