7月末から、2週間あまりで5日間に渡って開催されてきたジュニアオーケストラもいよいよ最終日となります。
最終日のこの日は、オーケストラ講座として、長田先生より【演奏会に臨む心構え】のお話がありました。「”演奏会”と”発表会”の違いについて」や、「人前で演奏するということはどういうことか」、さらには「本番における心構え」など今後なんらかの形で音楽活動をするにあたって一生役に立つ内容の講座となりました。
◆合奏が終わると、長田先生から「演奏会におけるステージマナー」の話がありました。そして実際にコンマスの入場に始まり、チューニングの仕方、指揮者の出入りでの立ち座り、演奏前後の所作などを実際に練習をしました。こうした一つ一つを言葉だけでなく、実際に行動して練習することで、全体の流れも体得していくことができました。
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◆そしていよいよ開演です。チューニングを終えてまずはシンコペイテッド・クロックから。指揮者の入場から始まるまでのステージ所作は練習の甲斐があり、バッチリ決まりました。
全員のドミナントの強奏から、ウッドブロックのソロとホルンのロングトーンで演奏が始まり、そして踊るようなヴァイオリンのメロディを奏でられた後に、流れるような木管の旋律が加わります。
そして中間部からは金管楽器の活躍する出番です。ここから長田先生の指示で、スタンドプレイでノリながらの演奏となりました。またトライアングルの代わりに演出で実物の目覚まし時計を用いての打楽器の子の体を張った演奏(?)にも大きな拍手が起こりました。何度も練習を重ねてきた最後の打楽器の難所のエンディングもなんとか決めることができました。
◆続いて花のワルツです。冒頭の前奏の後、本来はハープが入るのですが、今回はカットで、前奏がおわるといきなり弦楽器のワルツの伴奏が始まり、それにリードされるようにホルンの有名なテーマが入ってきました。
そしてA管でも難しいのにB管で演奏したクラリネットの難しいソロもばっちり練習の成果を発揮することができました。そして歌うような弦楽器のメロディと木管楽器の合いの手とテーマを繰り返し、中間部のチェロとビオラの叙情的なメロディとなりました。
その後の弦楽器のプルとソロの掛け合いも、立たされてアンサンブルをする練習を繰り返したこともあり、安心して聞いていられました。そして再びテーマの後は、華やかな金管が加わり大団円に向けて盛り上がっていきます。
子どもたちの参加者70名に、指導者が十数名の総勢90人近いオーケストラの迫力はかなりのものでしたが、考えてみればこのうち15人は2週間前に初めて楽器に触れた子どもたち、ということを考えると本当に凄いことだと実感します。
改めて指導陣の熱意と参加者の努力と集中力からくる練習の濃さを身を持って感じることができました。終了間際のフェルマータのタイミングも見事に決まり、割れんばかりの拍手に包まれた感動的な演奏会となりました。
演奏後起立して拍手を浴びている参加者の表情には、やりきった満足感と、オーケストラで演奏できた感動が現れていました。聴きにこられた保護者の方の中にはあまりの感動に涙を流されている方もちらほらお見受けすることができました。
◆最後に長田先生を始め、指導いただいたトレーナーの皆様からご講評をいただき、記念撮影となりましたが、単なる集合写真ではなく、品川ケーブルテレビの挿入ビデオ用に掛け声を皆で入れながらの撮影があったりと、記念撮影もとても楽しいものになりました。
◆イベントはこれで終わりですが、ぜひこれを機会にオーケストラを身近なものとして、また楽器やオーケストラにもっと興味をもってもらえるようになれば、企画運営している側からしてみればこんなにうれしいことはございません。
参加者にはすでにSJPOに入団したいという方もちらほらいて、新たなメンバーも加わることになるSJPOは12月22日の第9イベントにむけてさらににぎやかに、そして楽しくなりそうです。
今日の気持ちを忘れずに、SJPO団員は改めてまたきちんとさらい直して、12月の本番はさらにグレードアップした演奏を聞かせられるように頑張っていきましょう。
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◯ねらい
・ 演奏会に臨む心構えやステージマナーを学ぶ。
・ 個々がしっかり練習した上で、全員で合わせることの重要性と楽しさを学ぶ。
・ 最終日の成果発表演奏会を聴衆に聴いてもらうことで、
演奏の楽しさと達成感を味わう
◯スケジュール
12:30-13:00 受付/準備/音出し
(12:30-12:55) 初級者・希望者補講レッスン
13:00-13:10 諸連絡
13:10-15:00 合奏:長田先生
講座「演奏会に臨む心得/マナー」
15:15-15:35 成果発表演奏会 (1スタ)
15:35-16:00 閉講式・記念撮影
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