2019年6月30日日曜日

6期第5回練習「P.チャイコフスキーを知ろう」

◆2019年も折り返しとなる節目の6月30日(日)に、品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)の第6期第5回の練習が品川区立立会小学校にて行われました。

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【第6期第5回練習】
◯日時:2019年6月30日(日)09:15-12:00
◯場所:品川区立立会小学校音楽室
◯指導:Fl栗原先生/Tp香田先生
    Vn山中先生/Vc渡邉先生
○サポーター
 Cl横田さん、Hr中谷(克)さん、Tp中谷(美)さん、Pr梅内さん
 Vn山内さん・米山さん・澤川さん、Va根井さん、Cb山越さん

◯曲目:L.アンダーソン:シンコペイテッド・クロック
    P.チャイコフスキー:花のワルツ
◯スケジュール
 09:15-09:30 セッティング/音出し
 09:30-09:40 諸連絡
 09:40-10:50 パート練/分奏 [ワルツ→時計]
 11:10-11:30 オーケストラ講座
 11:30-12:00 合奏[ワルツ→時計]


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◆この日から、夏のワークショップ「2019オーケストラ体験講座」の課題曲であるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の「花のワルツ」の初練習ですので、前半はパート練習と分奏となりました。

◆金管と打楽器は前半コマのさらに前半はパート練習、後半は音楽室で香田先生のご指導で、11月の室内楽演奏会で金打合奏として演奏する「サウンド・オブ・ミュージック」の練習をしました。この日に譜面を渡された団員もいての初合わせなので、指導陣も一緒に加わってサポートしながらの演奏となりました。

最初はとまどっていた団員たちも、曲も知っている曲ばかりですしだんだん慣れてきたようです。SJPOではオケの練習だけでなく室内楽の練習も時間を取ってやっています。合奏で合わせるときにこのアンサンブル経験というのは大きな武器になっていきます。


 ◆弦楽器はパート練習でした。

1stヴァイオリン(山中先生指導)
2ndヴァイオリン(山内さん指導)
3rdヴァイオリン(米村さん指導)

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 ◆休憩の後は、オーケストラ講座です。
この日は、チャイコフスキーの「花のワルツ」の初回練習でした。新曲の練習の時のオーケストラ講座は、「作曲者と、曲の背景について」となります。したがってこの日の講座は「チャイコフスキーについて」でした。

作曲者について学ぶときは、まずは生まれた年とその国についてから発表してもらいます。もちろん何年や国名は調べてきているので小学生でもすぐ答えられますが、問題はここからで主に中学生以上が対象になります。

その年は世界的に何が起こった年か、日本では何時代で誰が治めていたのか、その年の日本のできごとはなにか、国であれば誰が統治していたか、その国はどこにあるのか、というような世界史と日本史、そして地理を組み合わせてどんどん問題が出されます。

チャイコフスキーが生まれたのは1840年。歴史的には教科書にも載っているアヘン戦争があった年なので中高生は知っているはずですね。

またドヴォルザークを勉強したときに、1841年生まれと講座でやったのを覚えていれば、その年は天保12年で天保の改革があった年とわかりますし、ドヴォルザークとチャイコフスキーが1歳差でほぼ同時代ということも繋がります。余談ですが、1841年生まれの日本人には初代内閣総理大臣の伊藤博文がいるというのも昨年からSJPO団員だったひとたちば全員知っています(はずです・・・)

音楽的なことを覚えるのはもちろんですが、単に座学で知識を学ぶだけではなく、学校の授業でやったことなどを結びつけることで、教科連携効果も期待される内容となっています。

◆またバレエの「くるみ割り人形」について、また組曲版との違いなどを学んだ後、宿題になっているパート譜やスコアに出てくる音楽用語調べの確認を行いました。

オーケストラに所属している大人でも意外ときちんと音楽用語を調べていない人が数多く(大部分?)いることも事実です。書いてある意味が分からないのにどうやって演奏するのか不思議な気もしますがそれは単に音を並べているだけで、その作曲家の意図を汲み取った演奏をしていることにならないのはある意味当然のことです。

きちんと分からない用語を調べてくること、そして作曲家が自分の意図を伝えるために書いている音楽用語を理解して演奏する習慣を子供のうちから身につけておくことは、演奏する上でも、そしてこれからの音楽人生でも大きな糧であり武器となっていきます。


◆その後は合奏です。
 最初に新曲の花のワルツでした。初合わせなので少しゆっくり目でまずは通して、それからいくつか合わせにくいところを整理していきました。

◆SJPOでは初合奏のときのみ、弦楽器はトップサイドに指導陣が座ってトップをサポートするのが通例となっています。そうすることでトップの団員たちがどのように曲を引っ張っていったら良いのかを先生方と隣で弾きながら、時には自分から質問したり時にはアドバイスをされたりしながら、トップとしての演奏の仕方を学んでいくことができます。

◆合奏後半はL.アンダーソンのシンコペイテッド・クロックです。
こちらは練習3回目とあって、だいぶ雰囲気が出てきました。特にスイング感が出てきたのが良かったです。

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◆早いもので4月28日から始まった第6期も5回目の練習を終えました。昨期からの
継続課題曲はあるものの、ここまでで初級曲として、パッヘルベルのカノン(SJPOオーケストラ版)と、今回のシンコペイテッド・クロック、中級曲として、ドヴォルザークの公共鏡曲第8番の第1楽章と第2楽章、そして今回の花のワルツということで、SJPOとしてはかなりハイペースで曲に取り組んできています。

今月末からは、区民プロデュース型講座として、SJPOが運営委託を受けている品川区の区民プロデュース型講座として「2019オーケストラ体験講座」も始まります。集中して、一つ一つの曲を効率よく、そして丁寧に楽しんで演奏していきたいですね。




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