トレーナーの橋本侑里映先生(バイオリン)、山田知佳子先生(クラリネット)をお迎えして、前半がセクション練習、後半がオーケストラ講座と成果発表会という内容でした。
後期最初のこの日はバイオリンの新入団員二人を迎えての初練習ということもあり、また賑やかになりそうです。また浦和ユースオーケストラの運営をされている庄子さんと広川さんがご見学に来られました。
■内容
★10:00-10:05 諸連絡
★10:10-11:20 セクション練習
●弦楽器
10:10-11:00 パート練習(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク三楽章)
1stVn:橋本先生・根井さん/2ndVn:山内さん/Vc:成田さん
11:00-11:20 弦楽合奏(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク三楽章)
●管打楽器
10:10-10:25 リズム練習
10:25-10:45 ハーモニー練習
10:45-11:20 4グループに分かれてアンサンブル練習
★11:45-12:10 成果発表会
弦楽器:アイネクライネナハトムジークより第三楽章
管打楽器:小編成アンサンブル
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■最初のリズム練習は、変拍子を含む長いフレーズの拍をとらえて手をたたく練習でした。4分の4、8分の6、8分の5拍子などどんどん変わる拍子についていくのはなかなか大変でした。
少し慣れてくると今度は半分は手をたたく人、半分は指揮をする人に分かれて一緒に合わせる練習をしました。最初はゆっくりでしたが、だんだんスピードを上げていくにつれ、難しくなってきます。
実はこのリズム、ある有名なフレーズから取ったものだということを、リズム練習が終わった後に山田先生から教わってびっくり!何のフレーズか分かりますか?
答えは古典落語の名作「寿限無」!
[寿限無 寿限無/五劫の摺り切れ/海砂利水魚の/水行末/雲来末/風来末/食う寝る所に/住む所/ 藪柑子の/ブラコウジ・・・」をリズムで表したものでした。これには皆大笑いでした。
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■一方弦楽器は、前半が今日から取り掛かる新曲のアイネクライネナハトムジークの第三楽章のパート毎の譜読み練習、後半が弦楽合奏でした。
■1stバイオリンはトレーナーの橋本先生指導で、最初はスケールの基礎練習から始まり、その後モーツァルトの譜読みとなりました。
■2ndバイオリンはサポーターの山内さんが指導を担当されました。この日から新入団のメンバー二人が、2ndバイオリンに加わり、早速パート練習に合流しました。
■チェロは学校行事で一人欠席で、サポーターの成田さんのマンツーマンレッスンとなりました。
■一方、打楽器チームは、夏休み以降すっかり定番となった練習前のストレッチを、階段の鏡を使ってみっちり行います。
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■管打楽器は、リズム練習の後、山田先生のご指導でスケールハーモニーの練習で、自分の一つ一つの音が、どんな和音のどの音を担っているかを確認しながらの練習でした。
■スケールハーモニーは地道で根気のいる練習ですし、一度ではなかなか身につくものではありません。何度も繰り返し練習していくことで、響きや和音の中の自分の役割を理解して身につけていくことになります。
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■弦楽器のセクション練習の後半は、パート練習で音取したアイネクライネナハトムジークの三楽章の合奏でした。
橋本先生が楽器を弾きながら指揮をする「弾き振り」での合奏でしたので、弓の使い方や弾き方などが子供たちもより分かりやすく合わせることができました。
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■休憩後は、SJPO名物(?)のオーケストラ講座の時間です。講師は中谷さんで、今日の講座のタイトルは「Einsatz~合図の出し方・合わせ方」でした。最初にオーケストラの配置を黒板に書いて、それぞれの楽器の首席奏者がどこに座るかという、6月のオーケストラ講座のおさらいから始まりました。団員たちは弦楽器のトップは客席側、管楽器は中心に近い方が首席奏者ということを皆きちんと覚えていたのは感心でした。
その後、楽器ごとの合図の出し方、トップ同士の合わせ方、そしてトップにパートメンバーがどうやって合わせていくかの解説がありました。
そして実際にトップ同士で合わせる練習をするために、ブラームスのハンガリー舞曲やファランドールのフレーズの変わり目などを実際に「暗譜で」合奏してみて、指揮だけをみるのではなく、それぞれのメンバー同士で合わせる練習をやってみて、アンサンブルということを意識しました。
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■講座の後は、今日のセクションで練習した曲やアンサンブルを全員の前で披露する成果発表ミニコンサートを行いました。
まずは弦楽器からで、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークの三楽章を中谷さん指揮で演奏しました。管打楽器のメンバーも普段は弦楽器を後ろから見ていますが、今回は目の前や、すぐ横から聴きましょうということで、弦楽器を取り囲むように聴きました。
■管打楽器メンバーにとって、弦楽器を演奏しているのをこれだけ間近に見て聴く機会は珍しく、かなり刺激的で興味深かったようです。また弦楽器メンバーにとってもすぐ近くで聴かれることで適度なプレッシャーとなったのも良い経験となりました。
■続いて管打楽器のアンサンブル発表です。チームが4つあるので、SJPOの頭文字を取って、チームSや、チームPという名前での発表でした。チーム構成は山田先生が振り分けましたが、演奏順はくじ引きでチームJからとなりました。
■続いてチームSの発表です。どのアンサンブルも大人のサポーターも入っていますが、アンサンブルの練習は基本的に団員たちに進めさせるということで、フレーズの吹き方や音程の確認、強弱の付け方なども、団員たちが意見を出し合って曲作りを行ったのも、主体的に音楽づくりをしていく上で良い勉強になったことでしょう。
■三番目はチームPでした。トランペット2人にフルート1人という構成で、メロディがフルートということもあり、音量バランスも工夫したようです。気を付けることは演奏のみならず、入退場の仕方やお辞儀の仕方もお客さんを意識するようにと、事前に山田先生から指導されていたこともあり、どこのチームもステージマナーが良かったです。
■最後はパーカッションパートのチームO。
二人で交代してリズムアンサンブルを披露しました。
■こうして後期の初練習も密度の濃いものとなり、良いスタートを切ることができました。夏のワークショップの際に、トレーナーやサポーターの方々の今後の運営方法や練習方法についての意見をいただいた中で、一番多かった意見が「子供たちの自主性をもっと育てよう」というものでした。
練習前の準備や練習後の後片付け、また曲に対する取り組み方や、曲作りやアンサンブルまでより主体的にオーケストラ全般に取り組めるように後期は色々と工夫して運営していきたいと思っています。
来年4月の定期演奏会に向けてさらに進化したSJPOになるように、団員もスタッフも保護者も頑張っていきたいと思います。
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