■合奏前に大事なチューニングですが、バイオリンの小さい子どもたちはまだ自分で調弦ができないので、高校生の先輩メンバーにしてもらう行列が出来ていました。小学生から高校生までいるので、こうして先輩メンバーが後輩メンバーを面倒をみたりアドバイスしたりというのもジュニアオーケストラならではの良さだと思います。
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■最初に事務局長からスケジュール説明、副団長の挨拶があり、いよいよスタートです。
今回は2回目とあって、子どもたちの緊張の先週の第一回目に比べるといくらか和らいでいるような印象を受けました。
合奏開始にあたって、前回学んだ通り、オーボエからコンサートミストレスがAの音を取り、弦楽器からチューニングをしていきます。
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■いよいよ合奏開始。前半はR.アンダーソンの「シンコペイテッドクロック(狂った時計)」からです。一度通した後に、主役(!)のパーカッションが前に呼ばれて、なんと指揮台でウッドブロックをたたいて、指揮者代わりに皆がパーカッションに合わせて演奏しました。
■またアメリカの音楽の場合、四拍子の拍を取るのに普通の一拍目と三拍目にアクセントが来るのと違って、二拍目と四泊目にウェイトを置くリズム感を体得するために、曲に合わせて皆で手をたたいたり、フィンガースナップを使って拍を取って、違いを体感しました。
さらにまだ音楽が固いメンバーを見て、指揮者の長田先生は全員立たせて、皆で歌いながら裏拍で膝を曲げたり体を揺らしたりして、少しずつメンバーに音楽の雰囲気を染み込ませていきました。その甲斐があってか、実際に演奏した時には、ノリノリで子どもたちが演奏するようになり、だいぶアンダーソンの雰囲気に近づいてきました。
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■後半は、同じアンダーソン作曲の「そりすべり」でした。先週の合奏は「狂った時計」のみだったので、「そりすべり」は今回が初合わせです。
まず一度通した後、細かく練習を進めていきますが、特に最初に学んだのが、曲のイメージづくりでした。「狂った時計」同様、パーカッションは前で演奏してもらって、季節外れ(!)ではありますが、雪の上をそりが軽快に走っていく様を鈴があらわしていたり、途中でムチが入ったり、効果音を意識しながら雰囲気をつかんでいきました。
■そしていくつか細かいところを練習した後に、それぞれの部分で目立つパートは、なんとスタンドプレイで演奏するようにとの指示が出ました。
スタンドプレイは堂々と吹かなければならない上に、譜面を暗譜して演奏しなければならないので、メンバーも大変そうでした。最初は恥ずかしがっておずおずと立って下を向いて演奏していたのですが、何度か練習するうちにだんだん慣れてきて堂々と演奏できるようになってきました。
■いよいよ次回24日はワークショップの最終日となります。
昨年のワークショップは品川音楽文化協会が主催でしたが、今年はSJPOが主催となっていて、受付やセッティングなどはSJPO団員の保護者の方々が率先して引き受けてくださって、細やかな気遣いをしていただきながらテキパキとこなしていただいたおかげで、スムーズな運営が実現しました。
■次回は合奏の後に、最後に保護者を始め見学の方に聴いていただいてのミニコンサートで締めくくります。参加メンバーにとって、一生心に残る最高の夏休みの思い出になるように、スタッフ一同頑張っていきます。
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