2015年8月8日土曜日

2015夏のワークショップ「オーケストラ体験講座」第四日目

■8月8日(土)に五反田で文化センターにて、区民プロデュース型講座「第三回少年少女のためのオーケストラ体験講座~親子で学ぶオーケストラ」の第四日目が開催されました。

■スケジュール
  13:30-13:40 諸連絡
  13:40-14:40 分奏(ブラームス/ビゼー)
  14:40-14:50 休憩
  14:50-15:20 講座:「指揮者とは?」
  15:20-15:55 合奏(ブラームス/ビゼー)
  15:55-16:00 諸連絡

■前半は、管打楽器と弦楽器に分かれての分奏でした。
管打楽器はブラームスを篠原先生、ビゼーを山田先生がご指導くださいました。

■篠原先生の分奏は、通常は指揮を振りながらご指導くださるのですが、要所では楽器を演奏しながら、息の使い方やフレーズ感覚を分かりやすく教えてくださいました。

■管打分奏の後半は、山田先生ご指導のビゼーの分奏でした。山田先生は、ホワイトボードなどもかなり使われて、音の形や響かせ方を図なども交えてわかりやすく伝えてくれます。

■この日の分奏で一番面白かった(!)のは、メロディに対してのオブリガードなどの「合いの手
」の入れ方を子どもたちに理解させるために、桃太郎の物語を使ったことでした。

篠原先生が話をしているところに山田先生がツッコミを入れて、そのタイミングや内容が良いときと悪い時とで、話の内容が伝わりやすくなったり伝わりにくくなるかを、子供たちに体感させることで、アンサンブルの大事さを教えてくださいました。

♪♪♪

■休憩後の後半は、オーケストラ講座「指揮者とは」から始まりました。
指揮の長田先生から、指揮者は何をする人か、また指揮を振るためのテクニックや訓練方法、また音楽づくりのための勉強、そして音大を出てから指揮者として活動するまでの修業時代の話などをお話しいただきました。

■続いて、実際に指揮を振るための基本を教えてくださいました。皆がなんとなく知っているつもりの一番の基本の四拍子だけでも、かなり細かいところまで意識することがあり、皆夢中になって練習していました。

■親子講座なので、当然保護者の方々も一緒に講座を受けているのですが、子供たちだけでなく保護者の方々も夢中になって指揮の仕方を学んでいました。

■続いてお待ちかねの「指揮者体験コーナー」です。今回の課題曲のファランドールを実際にメンバーに振ってもらいました。

■難しいのは、ほとんどの子供たちが、オケを聴きながら合わせて振ってしまい、オケはさらにその合わせた棒に合わせようとしていくために、どんどん遅くなってしまいました。子どもたちはなぜ遅くなるか分からず、指揮の難しさを体験したのでした。

■同時に、自分が振った通りにオーケストラが演奏してくれる上、その真ん中に位置してオーケストラの響きに包まれる体験は、本当に刺激的で楽しかったようです。

■長田先生が「指揮棒はオーケストラ全員が合わせてくれる魔法の棒」とおっしゃっていましたが、子供たちはその「魔法の棒」を使う大変さと楽しさと存分に味わったようです。

■指揮者コーナーの後は、最終日の成果発表コンサートに向けての合奏でしたが、自分が指揮をしてみた経験の成果か、いつもよりずっと指揮をきちんと見る度合いが増えたように思えました。

二週間余りにわたって積み重ねてきたワークショップも残すは最終日のみとなりました。
終わってしまうのが残念なような気持ちもありますが、明日の成果発表演奏会がとても楽しみです。

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