◆9月30日(日)に五反田文化センターでSJPOの第5期第10回練習が行われました。いつもの立会小音楽室が品川区長選挙で使えず五反田文化センターでの練習となりましたが、いつもよりずっと広い練習場で合奏をすることで、楽器をきちんと響かせることを意識した練習にもなりました。
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◆【第10回練習】
◯日時:9月30日(日)09:00-11:45
◯場所:五反田文化センター第1スタジオ
◯指導:栗原先生(Fl)/橋本先生(Vn)/丹羽先生(Vc)
サポーター:
Vn山中さん/山内さん/阿部さん/中谷奏さん/片山さん、Cb山越さん
Ob永畑さん、Cl横田さん、Hr中谷さん、土屋さん、Tb益子さん、Pr梅内さん
◯スケジュール
09:00-09:15 集合/セッティング/音出し
09:15-09:25 諸連絡
09:25-10:05 合奏 [バッハ]
10:10-10:30 オーケストラ講座
10:45-11:45 合奏[エルガー]
11:45-12:00 後片付け/撤収
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◆練習内容はJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」、エルガーの威風堂々第一番の合奏の間に、オーケストラ講座をはさむ構成でした。
◆7月からこの2曲に取り組み、夏のワークショップの課題曲でも取り上げて練習してきた成果がでてきて、曲としてもだいぶ練り上げられてきました。
この日は下振り合奏でしたが、前回の長田先生の合奏での課題となったところを重点的に、適宜トレーナーの先生方のアドバイスをいただきながら、問題点を確認しつつクリアしていくという細かい練習となりましたが、次回の本振り合奏にむけて、密度の濃い練習となりました。
◆2曲の合奏の間には、SJPOの特色でもあるオーケストラ講座が、中谷団長が講師を務められ、この日は「スコアの読み方の基礎~楽器の表記順のルール」というテーマで行われました。
SJPOではスコア持参を義務付けていますが、同時に読み方の指導も行います。この日はスコアの楽器表記を学びました。
・木管→金管→打楽器→特殊楽器→弦楽器の順で並ぶこと
・各セクションは高音楽器→低音楽器の順でならぶこと
ただし金管はホルンが最初に来ること。
などのルールを把握することで、フランス語やドイツ語など知らない言語で楽器名が表記されていても類推することができるようになります。
◆また威風堂々第一番のスコアを皆で見ながら出てくる音楽用語を学びました。特に"unis."(=unison)と”div."(=diviision)のように弦楽器用語を管楽器が知ること、逆に"a2"(ア・ドゥーエ)など弦楽器が見慣れない用語を知ることも大事なことです。
さらに
・"unison"と"a2"のように似たような用語の違い、
・"TempoⅠ"と”a Tempo”の違い
・"un poco"と"poco"の違い
など、大人も一瞬説明に詰まるようなことも今のうちからきちんと学び、小学生などは一度で覚えきれなくても何度も繰り返すうちに知らず知らず知識として定着していきます。
SJPOでは演奏だけでなく、トータルでオーケストラを学び体感していかれるメソードを確立させていきたいと思っています。
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◆休憩の後は、中谷団長の下振りで、E.エルガーの威風堂々第一番の合奏となりました。
◆夏のジュニアオーケストラ講座では、威風堂々は中級コースの課題曲だったのですが、中級受講者に限らず、夏休みは初級コースでエントリーしていたメンバーも、少しずつですが威風堂々もできるところだけでも演奏するようになってきました。
大人でも難しい曲ですので、今全部演奏できなくても良く、今回は少しだけでも次回の練習は楽譜の一段でも二段でも演奏できるところが増えていかれれば良いのです。大事なことは何度も良く曲を聴いて、自分で練習してくることです。
そして合奏では一人ではないので、その成果を皆で一緒に演奏しながら発揮して、聴き合いながら助け合っていくことで気づけば演奏できる箇所が増えていきます。あきらめずコツコツと着実に練習していきましょう。
◆次回の長田先生の合奏で一区切りとなり、その後はいよいよドボルザークの交響曲のⅣ楽章の練習にとりかかります。年末の第9イベントでの本番、そして来春の4月の定期演奏会に向けて、焦らず着実に練習を積み重ねていきたいと思います。