■6月14日(日)に品川ジュニアフィルハーモニーオーケストラ(SJPO)の今年度第5回の練習が立会小学校で行われました。
この日は音楽監督で指揮者の長田雅人先生、バイオリントレーナーの佐藤まい先生、管楽器トレーナーの山田知佳子先生をお迎えしての練習で、スケジュールは下記の通りです。
10:00-10:10 諸連絡
10:10-10:30 パート練習
10:30-11:00 弦分奏(佐藤先生)/管打分奏(山田先生)
11:05-12:00 合奏(長田先生)
■スタッフの仕事は、鍵を開けた後、練習前に受付準備、会場設営、そしてスケジュールとそれぞれのセクション練習の場所などを黒板に書くことから始まります。最近は保護者やサポーターの方々が率先して手伝ってくださるので、非常にスムーズに練習が始まるようになりました。
■開始五分前にチューニングができるように集合という習慣も根付いてきて、それぞれ準備や音出しを行って、練習に備えます。椅子並べなどの会場設営も保護者のみならず、早く来た子供たちが率先してやるようになってきたことも、単なる演奏団体でなく、教育団体でもあるSJPOの教育が根付きつつあることの表れだと思います。
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■最初はパートに分かれての練習。ファーストバイオリンはトレーナーの佐藤先生とサポーターの城之内さんのご指導でハンガリー舞曲をみっちりと練習しました。だいぶ譜面を音にすることができてきた子供たちが増えてきたので、単に弾くだけでなく、曲の雰囲気に合わせた弾き方なども細かく教わりました。
■木管セクションはクラリネットトレーナーの山田先生のご指導でした。この日は長田先生の合奏があるので、ファゴットのサポーターの岡見さんも子どもたちのサポートをしてくださいました。
■パーカッションのパート練習は、サポーターの梅内さんが叩き方の基礎から指導されていました。特に新入団員のI君はティンパニ初体験ということで、本当にうれしそうに、そして真剣に取り組んでいましたし、先輩となったK君も急に責任感が出てきて用語の意味などを率先して発言していました。
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■パート練習の後は、弦楽器と管打楽器のそれぞれの分奏です。
弦楽器は佐藤先生のご指導で、ハンガリー舞曲の合わせです。先ほどのパート練習の成果を踏まえながら、自分たちのパートだけでなく、それぞれの楽器がどのような役割を果たしているのか、どういう動きをしているのかなどを確認しながら、他のパートを聴きながら合わせて弾くということを意識する練習となりました。
■佐藤先生は、先月に続いて二回目ということで、子供たちの心もすっかり掴んで、アットホームでいて無駄のない密度の濃い練習でした。
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■一方、別教室では、トレーナーの山田先生のご指導での管打分奏でした。
実際に合奏する前に、全員楽器を置いて、ゆっくりしたテンポで、かつ様々なリズムを一緒に手をたたいて合わせる練習を行いました。
単に強拍をたたくだけでも、しばらく続けていると待ちきれずに叩いてしまったり遅れたりするのですが、自分で数えるのでなくきちんと聞きあうことで全員が揃って手をたたけることを体得しました。
そして、ハンガリー舞曲の管打分奏だったのですが、テンポ感が格段に良くなってきたのは先ほどの練習と無縁ではなかったと思います。そして曲の構成を意識しながら、同じ音の形でも強弱の違いや、伴奏のリズムの形の違いなどをスコアを見ながら確認して、場所に応じた音楽の表現を学びました。
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■その頃、別室で保護者の方々は、ワークショップの募集パンフを、配布する地域施設ごとに袋詰めする作業を行っていました。オーケストラはただ演奏するだけでなく、様々な事務作業をする人、コンサートの本番のために裏方で準備をする人など多くの人の労力がなければ、成り立ちません。こうしたフォローのおかげで楽しい演奏活動ができることも、子供たちに理解させていくのも、我々スタッフの務めだと思います。
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■短い休憩をはさんで、いよいよ子供たちお待ちかねの合奏の時間です。
まずは最初から最後まで通してみましたが、初めて通した前回よりもはるかに上達したのが目に見えてわかるほど、個人練習、そしてパート練習や分奏の成果が表れていました。
■今回の合奏では長田先生より、指揮の見方の話がありました。楽譜にとらわれすぎないこと、かといって指揮者をただ見たらよいのではなく、テンポの変わり目などの振り下ろしなどを意識することなどの指揮を見るコツを子どもたちは教わりました
■バイオリンもここ2カ月で団員が増えてきてだんだんここの音楽室も手狭に感じるほどになってきました。また人数が増えることで皆で合わせた音が響きのあるものになってきてさらに合わせやすくなってくるという好循環も生まれているようです。
■金管楽器もパート練習や分奏でやったことがきちんと成果として表れてきて、セクションのサウンドとして少しずつまとまってきました。ブラームスの金管は弦楽器や木管楽器に比べると音符が少なく譜読みが出来ていたので、この日の金管のセクション練習は他のセクションに先駆けて一足早くファランドールの譜読みまで行ってました。
■ハンガリー舞曲独特の中間部のテンポが目まぐるしく変わるところも、じっくり合わせる練習ができて、オーケストラ全体として曲がまとまってきました。またテンポの変わり目を繰り返し練習することで、知らず知らずに指揮者を見る習慣もついてきたようでした。
■毎回練習を重ねるとごとにみるみるうまくなっていく子供たちには本当に感心させられます。夏のワークショップに向けて、さらにペースを上げて仕上げていかれるように、スタッフ一同しっかりサポートしていきたいと思います。